「経年劣化に潜む課題」 - 新築工事・施工全般 - 専門家プロファイル

清水 康弘
株式会社参創ハウテック 代表取締役社長
工務店

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対象:新築工事・施工

秋葉 忠夫
秋葉 忠夫
(工務店)
田中 伸裕
(建築家)

閲覧数順 2016年12月05日更新

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「経年劣化に潜む課題」

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家づくり

 皆様も御存じの通りの中央道笹子トンネル内の天井版崩落事故。
 9人も死者が出るほどの大惨事となってしまいました。まずは犠牲になった方のご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、この事故の第一報を知った瞬間に脳裏をよぎったのは、やはり「経年劣化」という4文字熟語でした。
 経年変化や経年劣化は建築用語で、われわれ住宅建築の世界でもよく使ったり、聞く言葉だからです。

 ひょっとしたら、重さが1t以上もあるコンクリート天井板を吊り下げているボルトがコンクリート劣化か、ボルト自体の腐食により支えきれずに一挙に落下したのではないかという推察です。

 木造住宅の場合は今回の事故とは違い、重たい材料を吊り下げたりはしませんが、基礎と土台の接合や、ホールダウン金物などの定着を考えた場合は、同じような現象が起こる事も十分に考えられます。

 また、一般的な工務店や設計事務所(建築家)の家づくりでは見過ごされていますが、完成すると見えなくなる壁の中の状態が経年変化でどのような状態になるのか検証する必要があります。
 特に結露による木構造や接合金物への影響に配慮するのはごく当然のことです。

 弊社では一棟一棟ずつ断熱材の仕様や面材の構成を読み、壁体内の結露計算を実施していて、結露などの影響で経年劣化が促進しないような取組みを以前からしています。

 ウチは外断熱、或いはウチはセルロース、ウチは・・・などと、御託を並べて自画自賛ばかりしている場合ではないのです。

 トンネル事故で改めて、住宅の壁体内の在り方について再考した次第です。

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