住宅は、その場所から生まれるもの

ものづくりの現場から 2008-02-26 12:15

新幹線の車窓から見える　住宅群は、東京から離れていっても
どこもみな　同じようで、正直　あじけないですね。
どこでも大量輸送のできるようになった物流システムの進歩で、
工場で均一に生産された建築資材によっているからでしょう。

きっと、むかしは　
その地方ごとに、特産の仕上材や構法の違いなど、多少あって
町ごとに、個性の見える住宅群であったろうな、と想像します。
ただ、もちろん
資材の性能の進歩や、コストの面でのメリットを考えていけば
いちがいに、よし/あし　は論じられませんね。

しかし
計画のされかた‥　いはば　コンセプト　の部分はちがいます。
それぞれ、その土地柄から発生した独自のものであるべきです。

たとえば、
　その場所の気候、風土に　どうそくしていくのか‥
　ミクロ的には、敷地の起伏や風景は、どう活かしていくのか‥
法規制などの人為的な用件も、そのひとつかもしれません。

物流システムの進歩で、建築資材が均一化していったのと同様に、
雑誌メディアやITによって　情報が容易に手にはいるようになり
こんどは　この　コンセプト　そのものが　一人歩きしてるな…
と感じることがあります。

きっと、周囲の状況や条件などへの
計画ごとの　独自の解決策であったはずなのに　です。

住宅計画の　相談や依頼をされる方々にも　よく
こんなイメージで‥、とか
SOCIUSさんのこの物件と　同じふうに‥
（　これは　ある意味　ありがたいハナシなのですが…（^^;）
と　いわれることがあります。

アプローチのしかたを　すこし　かえてみては。　と
アドヴァイス　させて　いただくことがありますので
ひとつ　ご了承をば。

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