- 澤田経営研究所 澤田和明
- 澤田経営研究所 代表
- 群馬県
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
定義…固定比率を補完する指標として、純資産(自己資本)と長期借入金の合計に対する固定
資産の割合を見る比率。固定資産は自己資本で賄うのが理想的だが、それだけで不足の
場合は、長期借入金を充てるのが原則。純資産(自己資本)も長期借入金も長期的活用
ができる安定した資金だからである。
格付けが「正常先」であるとみなされる値
これについては、1項目だけで「正常先」かどうかという格付け基準にはならないが、
70%以下が望ましい。
分析のポイント
固定比率と同様、この比率も小さい方が良く、100%を超えてはならない。100%
以上の状態は、固定資産に流動資金をつぎ込んでいる注意信号状態。固定資産は減価償
却費と設備の稼働利益によって回収されるので、長期借入金の限度額は、減価償却費+
留保利益で返済できる範囲なら無理がない。
<次コラムへ続く>