- 上田 桐子
- インポートインテリア・ドーノ
- 東京都
- インテリアコーディネーター
対象:オーダー家具・装飾品
- 今井 大輔
- (キッチン・インテリアデザイナー)
- 今井 大輔
- (キッチン・インテリアデザイナー)
先日、イタリア文化会館で開催された、イタリア・トスカーナ産の「植物タンニンなめし革」の理解を深めるイベントに行ってきました。大盛況で皆さんの関心の高さがうかがえました。
植物タンニンなめし革とは、原皮を石油でなく、植物のエキスでなめしたものを言います。
製法はルネッサンス時代を起源とし、現代のテクノロジーとの融合でこれまで難しかった細やかな色表現や加工が可能になりました。
最近では、Louis Vuitton などのラグジュリーブランドが採用し、環境と人にやさしい素材として注目されています。
高価で希少性が高いのも特徴です。
今回のイベントを主催しているのはイタリア・ミラノで開催されるマチェフのバイヤーとしてご招待頂いた、イタリア貿易振興協会(ICE)でした。
印象に残ったの植物タンニンなめし協会の方のお話。
「我々はただ物を売りたいのではありません。イタリアの文化として理解して欲しいのです。」
DONOでは5年前からイタリア・トスカーナ産の「植物タンニンなめし革」を使用した革製品を多数取り扱っています。
特にイタリアのアルテ・エ・クオイオ社は植物タンニン専門の革小物メーカーで珍しい存在です。
植物タンニンなめし革の最大の魅力は経年変化にあります。
世の中、アンチエイジングと叫ばれていますが、エイジングしていく「革」にこそ魅力があります。
使った人によって、植物タンニンなめし革はまったく違ったものに変化していきます。
新品の状態では天然の大量の油分で革は十分に潤っています。
その後は、ユーザーの手の脂や光などの環境によって色の濃淡や、ツヤの出方に1点1点個性が出てきます。
ふたつとして同じものは存在しません。
当店のお客様は革好きの方が大変多いのですが、「植物タンニンなめし革」をご存知の方は少ないです。
実際に手に取って見て頂くと、石油でなめしたものとの違いに皆さま驚かれます。
ご興味のある方はぜひご来店頂いてお確かめくださいね。
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