- 下村 豊
- 株式会社CSプランナー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
昨日、とある場所で、上司と部下らしき若者が話している場を目撃しました。
時折り、耳に入ってくる会話の中に、若者の「僕には夢がないんです。」というのが聞こえてきました。
一見すると、30歳前後の男性の若者です。
実は、この言葉を耳にするのは初めてではありません。
営業支援をしている場で、何度か耳にしたことがあります。
「僕はバブルを知らない。社会人になってから、ずっと、不景気で、とくにやりたいこともない。」
「会社の将来や仕事に対して、とくに希望も期待もしていない。」
「仕事が面白いと感じたこともないし、とくに感動したこともない。仕事とは、そんなものだと思っている。」
これらは、複数の会社の社員の生の声です。
そのほとんどは、30歳前半以下で、これから30年以上、働かなければならない若者です。
お陰様で私は、営業という仕事に不満が無く、ついこの間までの会社生活で、1件の受注が嬉しくて仕方がありませんでした。
自分が、種をまいて、そこから引合や問合せがきて、商談をつめて、受注になる。
そして、その後のフォローで、お客様の期待以上の結果を確認して、リピートをもらう。
また、時には、自分のお客様で使用中の商品で不具合が発生して、すぐお客様まで飛んで行って、自分ひとりでは解決できないと判断すると、夜中でも本社のスタッフを呼びつけ、翌朝には解決したこともありました。
本社スタッフが動けない場合には、何度か往復1000kmの道程を、深夜に客先と本社を往復したこともありました。
この行動の裏には、お客様からの「助かった。」「ありがとう。」という言葉が聞きたかったから、というのがあります。
この言葉を聞くために、仕事をしていたと言い切れます。
そして、本社のスタッフにも「君のお陰で、助かったよ。お客様も対応には満足してくれた。」と報告します。
そして、スタッフに「嬉しいね。」というと、スタッフから「嬉しいです。頑張った甲斐がありました。」という言葉をもらい、感動を共有していました。
これは、私の以前の業界だけでしか味わえないものでは、決してありません。
どんな業界でも、似たようなケースが存在するはずです。
私が、営業支援している会社の社員(若者とは限りません)には、感情を素直に表わしなさいと指導しています。
注文をもらったら、心から「うれしいです。」
競合他社に負けて悔しいと感じたら、お客様に向かって「くやしいです。今後、どうしたら注文がもらえるのですか。」
もっと些細なことなら、対面して良い話が聞けたら「良い話が聞けました。」「勉強になりました。」「楽しかったです。」
そして、最後に「ありがとうございました。」
を、口にするように言っています。
まずは、この仕事を選んで良かったと思わせるのは、先輩社員、いや経営者様の使命だと思いませんか。
営業人材教育、施策立案、進捗管理、モチベーションアップについてのご用命は、お気軽にどうぞ。
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