- 今入 亜希子
- USカレッジコネクション エグゼクティブディレクター
- 留学アドバイザー
毎年この時期になると、国際教育に関わる非営利団体が公開するリポート、「オープンドアリポート」が国際教育関係者の話題となります。
そのリポートは、アメリカにはどれだけの留学生がいて、逆にアメリカ人はどれだけ世界で学んでいるかなどというリポートをまとめたものであるからです。
このリポートを見ると、世界のどこ国が一番多く、アメリカに学生を送っているかが一目瞭然。私も毎年チェックします。
全体の人数でいえば、2011年から2012年までの1年間で、アメリカに居る留学生の数は昨年度よりも6パーセント増えて、764495人。増加したというのは、嬉しいことです。
2011-2012年にアメリカにいた留学生の出身国の内訳はといいますと、
(Open Door Dataより)
1 中国
2 インド
3 韓国
4 サウジアラビア
5 カナダ
6 台湾
7 日本
8 ベトナム
9 メキシコ
10 トルコ
という結果でした。
中国は、昨年度トップに躍り出てから、今年も元気よく1位を持続。中国の経済の元気良さをみていると、やはり今年度の1位もうなづけます。
4位のサウジアラビアは、国からの資金援助でアメリカの大学で学ぶ学生が今年も安定した数であるので上位にやはり定着しています。
日本はと言えば、2011年から2012年の今年度の数は、前年度の数より6.2パーセント減少して、順位的には7位。
2011年がかかっておりますから、これはしかたがないと見ます。
2010年から2012年の、まさに地震直後の昨年度は、14パーセント減少しておりますから、それに比べると今年度の減少率は大きくなく、来年度は少し人数を増やしてくるのではと期待します。
留学生がアメリカのどの州に多くいるかという結果もでました:
1 カリフォルニア
2 ニューヨーク
3 テキサス
4 マサチューセッツ
5 イリノイ
留学生に人気の州の顔ぶれは今年度も変わらずといったところです。
カリフォルニアは州立大学の経済難で、留学生が敬遠するかと思いましたが、やはりネームバリューは強し。
またカリフォルニアの経済難で、逆に高い州外出身価格を払ってくれる留学生を積極的に受け入れているということも結果に表れているかもしれません。
全米トップレベルの大学が多く存在しつつも、生活費や学費も安めのテキサス州も堂々3位に入っております。
留学生がアメリカ経済に貢献していることは、これで一目瞭然です。
留学生たちも胸を張って、アメリカ大学にアピールしてください。
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