- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて、財務省の2012年度上半期(4-9月)の国際収支速報によれば、経常収支が2兆7214億円と、現行の統計開始以来“最少の黒字幅”となりました。
また、9月単月の経常収支では、季節調整済みで1420億円の赤字となり、1981年3月以来、“31年半ぶりの経常赤字”となっています。
主要因は、欧州債務問題や中国との関係悪化により、輸出が大きく落ち込んだ中、原発問題の影響で、液化天然ガスなどの輸入が急増していることが挙げられます。
上期全体でみると、輸出から輸入を引いた貿易収支の赤字幅が、2兆6191億円の赤字となっています。
また、旅行や輸送のサービス収支は、1兆6791億円のマイナスです。
そして、上記の貿易収支、サービス収支を補って、経常収支を黒字に保てているのは、7兆5024億円の黒字となっている所得収支の“お陰”と言えます。
所得収支とは、主に企業が海外から受け取る配当や利子などを指しています。ただ、今後は、日本の個人投資家にも、企業を見習い、海外での所得を得て頂きたいというのが、私の考えです。
そうすれば、「円高の抑制」、「所得収支の増加」、「個人の所得増加」と、そのメリットは大きいからです。
現在は、経常収支は黒字ではありますが、このまま貿易赤字が拡大してくると、いずれは経常収支も「赤字」となる可能性も否定はできません。
そうなれば、国の必要な資金を国外から調達しなければならなくなります。
現在の日本国内は、ただでさえ財政赤字が拡大しているため、金利の上昇は避けらなくなるでしょう。
結果、国債暴落、財政破たんといった最悪なシナリオも見え隠れし始めます。
今回、オバマ氏が大統領になったことで、まだ当分は、日本からの輸出に打撃を与える「円高」が続きそうです。
手が打てるうちに打っておかないと、選択肢が無くなってからではどうしようもありません。
いまこそ、“リスクマネジメント”を徹底させる時ですね。
では、今週末も頑張っていきましょう!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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