よい話し手は、よい先生か。よい歌い手は、よい先生なのか。

良い話し手は、よい先生か。

よい歌手は、よい先生か。

これは必ずしもイコールとは言えないと思います。

表現者としてすばらしくても、教える人間としての資質とは別だからです。

わたしが声のことなど書くと、

声を生業にしている方が、コメントしたがったりしてくださるのですが、

後生大事に、昔ながらの体育会系の理論を振りかざしたり、

例えば、腹から声を出せ、なんていうナンセンスがまかり通る時代は、

もうとうに終わりました。

以前は、野球の練習中など、水を飲むな、だった時代が、

今は、水分補給を重視していますよね。

それは、そのほうが正しい、身体に良いとわかったからですよね。

声も同じ。

新しい理論やトレーニングを研究していくと、これまで信じられていたものが体に悪かったりと、覆ることもあります。

ただ、話し声については、まだまだ研究が進んでいないのが、世界的な実情ですが。

ボイス・トレーナーや、ボイス・ティーチャー。素晴らしい研究をされている方もたくさんいらっしゃいます。

そういった方と情報交換させていただくのは、この上ない喜びです。

最近またご質問いただくので、お答えしておきますが、

ボイス・トレーナーは基本的には歌うための声。

ボイス・ティーチャーは話すための声を主にトレーニングします。

そして、わたしが名乗っている、スピーチ・インカルケイターとは何かというと、

話す内容以外にその人の印象を決めるものである、デリバリー・スキルの専門家です。もちろん声も含みますし、

ボイス・ティーチャーでもあるので、

声の印象力といったものも、お教えしていますし、声自体も磨きます。

声も含んで、印象力をオール底上げ、と捉えていただけばわかりやすいかもしれません。

ですので、その方の印象力の評価も、得意です。そっちの分野でコメンテーターにもなりたいなと、狙ってます。