- 林 高宏
- 林高宏税理士事務所
- 鹿児島県
- 税理士
対象:税金
高校の恩師に言われたことをふと思い出しました。
「折り紙をやってごらん。やっているうちにいろんなことが
見えてくるんだ。僕は虚数の概念が分かったような気がしたよ」
恩師は化学の先生です。
聞いたときは、意味がさっぱり分かりませんでした。
でも、今はすこーしだけ分かるようになったかな?
小学生の頃の自分に見えていたのは、
正義の味方か悪者のどちらか。
○と×でしか物事を判断していなかったような気がします。
歳を重ねるにつれ、△の存在を覚え、
次に○も見方を変えると×になること、
×も同じように○に見えることを知るようになってきました。
まあ、きっかけは同窓会での友人の言葉でしょうか。
「俺は成績悪かったからなー」
おい、それは俺が言う言葉だ。東大出たお前が言うな!
しょせん人間は目に見えている範囲でしか物事を考えないし、
判断基準は「その時の自分」なんですね。
仕事柄、5年後はどうなるなど長期のスパンで考えることが多く、
見えないものをなんとか予測しようとする癖がついているのでしょうか。
「今の自分」「1年後の自分」・・・「5年後の自分」を
自分で考えるとどんな答えが出てくるのでしょう。
そこには、冷静に客観的に見ようとする意志が働きます。
早く答えを出したい。そんな気持ちを抑えつつ、
折り紙を折っていると、なんとなく無の境地に立ったような気になります。
さすがに、私には虚数の概念など難しすぎて分かりませんが、
1日のうちに必ず昼と夜があるよう、
人間の感情にも浮き沈みはつきものです。
そういうものを踏まえたうえで、
総合的な判断をしたいものですね。
60を過ぎてから折り紙に熱中している恩師。
いつまでも、正解を追い求める姿には頭が下がりました。
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