日経記事;"iPhone5分解で見えた日本製部品の底力(真相深層)"考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;"iPhone5分解で見えた日本製部品の底力(真相深層)"考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 各種の新規事業・事業拡大
経営コンサルタントの活動 新規事業開拓・立上支援

皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

10月19日付の日経新聞に『iPhone5 分解で見えた日本製部品の底力 (真相深層) 』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『発売から3日間で500万台が売れた米アップルの新型スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)「iPhone(アイフォーン)5」。前機種より軽く、高機能化したその内部を見ると日本製電子部品が存在感を増している。スマホの進化を超小型部品など日本のお家芸が支えている。

調査したのは電子技術専門誌の日経エレクトロニクス(日経BP社)。KDDI、ソフトバンクモバイルが販売する「5」それぞれ1台を電子機器の技術者や解析専門業者の協力を得て分解、メーカーなどを調べた。

■極小部品が高機能化支える

「5」は前モデルの「4S」より大きい4型液晶パネルを搭載しながら厚みは18%減の7.6ミリメートル、重さも28グラム減の112グラムと薄く、軽くなった。これは外装の切り替えに負うところが大きい。

前機種の「4S」までは背面に強化ガラスを採用していたが、「5」は外装をアルミニウムの箱形ケースにして軽量化した。液晶パネルやリチウムイオン電池、プリント基板など主要部品の重さはほぼ同じだった。

むしろ日本製部品は高機能化で真価を発揮している。「5」では高速携帯電話技術の「LTE」に対応。このためアンテナから信号を取り出す回路が増え、通信を制御する大規模集積回路(LSI)が強化された。従来と同じ面積、重さの基板上で回路を増やすには日本製の超小型部品が不可欠だ。

通信を安定させる村田製作所の高周波フィルター、消費電力を低減するTDKや東光などの電源コイルが前機種より大幅に増えた。さらにパナソニックや日本航空電子工業の超小型の端子、旭化成エレクトロニクスの電子コンパス、セイコーエプソンの水晶振動子など「スマホの機能向上を支える部品は日本製の独壇場だ」(部品メーカーの技術者)。

調査に協力したフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ(東京・江東)によると「メーカーを特定できていないが超小型コンデンサーも日本製が多数を占めるはずだ」という。

極小部品以外でも日本勢が目立ってきた。液晶パネルでは今機種からジャパンディスプレイの採用数が韓国LGディスプレーを上回ったもよう。

フラッシュメモリーでは東芝、DRAMではエルピーダメモリが韓国サムスン電子より多く供給しているようだ。1000点以上のスマホ部品の4割が日本製とされるが、「採用の範囲が広がった感がある」(通信機関係の技術者)。

■中国・台湾勢も技術向上

背景にあるのは供給力だ。米調査会社ガートナーによると「4S」末期の出荷量は1カ月に約1000万台。仮に1台あたり10個の部品が採用されると月1億個を供給する必要がある。

日本の部品メーカー首脳は「アップルが求める品質で大量に供給できるメーカーは限られている」と明かす。同時に「アップルの新機種に合わせた設備投資の判断も難しい」と漏らす。

ただ、中国、台湾勢が供給を増やした分野もある。リチウムイオン電池では中国の天津リーシェン・バッテリー(天津市)が採用されソニーと競合。

台湾のシンテック(新竹市)は小型の電源コイルを納入している。このほかプリント基板などでも中台勢の取扱量が増えている可能性がある。

部品解析の技術者は「中国、台湾勢の技術力も高まっている。価格競争が高機能部品に広がっていく可能性が高い」と予測する。

 アップルが近く発表するとされるタブレット(多機能携帯端末)「iPad(アイパッド)」小型版でも多くの日本製部品が搭載される見通し。今後も日本勢が優位を保つには膨大な数量を高品質で供給する能力と、微細加工など得意技にさらに磨きをかける必要がある。』


上記記事は、iPhone5を分解して使用されている部品について調べた結果について書いています。
iPhone5で使われている部品の中で、国内メーカーが供給するものの点数や数量は増えているようです。

従来は、iPhone5やiPadのようなスマホやタブレット型パソコンに使用されている国内メーカーの使用部品シェアは、約4割と言われてきました。

iPhone5では、このシェアが増えているようです。

国内メーカーの強みは、軽薄短小化が要求される商品本体と、高機能化・高性能化を実現する部材・部品の供給能力です。

極小部品や微細加工などは国内メーカーの得意技術です。

同時に、高品質と柔軟な供給能力が要求されます。国内メーカーが供給できるこれらの部品は、素材と共に、国内産業を支える事業の柱の一つになっています。

しかし、この国内メーカーの牙城は盤石ではなく、韓国・台湾・中国勢に押されている状況になっています。

これらの海外勢も開発能力が向上しつつあります。また、貪欲に国内メーカーの技術力をみており、積極的に自社に取り込もうとしています。

国内メーカーは、高機能・高性能化と共に、コストダウンを常に意識して海外勢との競争に打ち勝つ姿勢が必要です。

労働賃金でみますと、現在の中国内の労働コストは決して安くはなく、多くの製造従業員を使って作るやり方では、それほど大きな製造コストの差にならなくなっています。

中国国内でも生産の自動化を導入したメーカーも出始めていますし、中国メーカーがより労働賃金の安いアジアに進出する動きが出ています。

中国は、世界の工場では無くなりつつあります。

低コスト化と価格競争力を高める視点からみますと、中国の変質は国内企業にとって競争力の再強化の機会になります。

多くの従業員を必要としない部品の作り方(全自動化を含む)を更に創意工夫することで、国内を含む世界のどの地域や国にある工場で作っても競争力が向上します。但し、円高の影響は国内生産につきまといます。

この工場をどこに作るかは、製造ノウハウや機密情報の保護、顧客企業の場所や物流コスト、為替などを勘案して決めることになります。

スマホやタブレット型パソコンは、アップル以外からも多くの企業が参入しつつありますので、販売価格は下がっていきます。

アップルと競合するグーグルやマイクロソフトなどは、iPadより安いタブレット型機器を出しています。

これらのタブレット型機器に使われる部品の購入価格は、より安くするよう機器メーカーから要求されることは必須です。

国内メーカーは低価格の要求に応えられるようにしておかないと、海外勢に市場を奪われることになりますので、上記で述べました製造のやり方をさらに工夫して低コスト化を進める必要があります。

極小部品や微細加工などが得意や中小企業と大手が組んで、当該部品の低コスト化を実現するやり方もありますし、既に実行している企業体も存在しています。


願わくは、ソニーやパナソニックが、海外勢を凌駕するスマホやタブレット型機器などを国内メーカーが供給する部品を駆使して商品化・供給することを期待します。。。。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営コンサルタントの活動」のコラム

このコラムに類似したコラム