言ったことを守りたいと思う気持ち
会議など、皆の前で
「私は○月×日までに書類を仕上げます」
と、宣言したとします。
これは、皆に対して
「約束」をしたことになります。
「約束」を守る人は、
皆から「信用」されるようになります。
「信用」は、ビジネスマンにとって最大の財産です。
「信用蓄積」という言葉がありますが、
「信用」を「蓄積」するためには、
なんといっても、
他者との「約束」を守り続けることが大事です。
「約束」を守ることが「信用」を生み、
その「信用」が
その人の能力の高さを表しています。
「忙しい人に仕事を頼め」
ビジネスの現場でよくそう言われます。
忙しい人は、「信用」を大切にし、
しっかりと約束を守るから、
さらに忙しくなるというわけですね。
そういった外的要因も大きく作用し
私たちの心には
「言ったことを守ろうとする」心の働きがあります。
これを心理学の用語で
「一貫性の原理」
と言います。
「一貫性」を辞書で引くと
「始めから終わりまで同じ一つの方針・考えによっていること」
とあります。
もちろん守れるかどうかは、
その他様々な要因があるわけですので、
必ずしも100%ではありません。
不慮の事故や病に倒れることだってあります。
ところが、そういった状態になっても病院のベッドの上で
「約束したことを気にする」ことはよくあるわけで
自分の言ったことを守ろうと心理が
人間に強く働くことを証明しています。
もちろん、約束を守らない、守ろうとしない
人がいることも事実です。
どんなことにも例外はあります。
ただ、そういった人は
やたらと自己否定をしたり
やけに傲慢だったりすることがままありますが、
そうしなければ、
「自己の一貫性」を維持できないので、
そうしているわけで、
それはつまり
「一貫性の原理」が強いことを証明しています。
心とはなんとも不思議なものです!
EARTHSHIP CONSULTING