- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
「右に行けば成功確率51%、失敗確率49%」
「左に行けば成功確率49%、失敗確率51%」
と言われれば、おそらく左に行く人は少ない。
ただし、多くの人は、右にも左にも行かない。つまり現状維持ということなのだが、待っていれば成功確率が上がるかといえば、何も変わらないか、失敗の確率が上がる。
失敗の確率が上がるというのは、待っているうちにライバルが何らかのアクションを起こすからだ。
何からのアクションを起こさなければ何かが変わることはない。アクションを起こしても何も変わらない場合は、アクションが足りないということになる。
何かをするということは失敗確率を下げて成功確率を上げることになる。言い方を変えれば、リスクを減らすことだ。ので、リスクがあると考えているだけの状態は、リスクを放置していることでしかない。
「新しいことにはリスクが伴う」というのはもっともらしく聞こえるが、リスクについての考えを間違っている。新しことにリスクを感じるのは、すでに失敗を予想していることでしかない。
リスクとは、進む方向を決断しなければ姿を現さない。決断がないところにリスク対応もない。漠然とした不安とリスクは同じものではない。
こちらの成功確率を高いと決断した後に、失敗確率を減らすのがリスクヘッジである。責任転換と同義ではない。
リスクを取るとは、「人事を尽くして天命を待つ」ということであるから、危険要素を放置することではない。
だから、決断しないでリスクについて考えている人が同じ場所で同じ話をして、「リスクを取らないといけない!」と言っている人が準備不足で失敗するのは当然のことだと思う。
独立を考える人がリスクを感じるというのはおかしい。リスクとは、一言でいえば「売上」のことであるから、営業努力をしていない人が「リスク」(正確には違うが)を減らすことはできない。転職も同じ。待っていてもヘッドハンターはやってこない。
技術だけでなく、営業やマーケティングの知識を持つ方がいいと話すのは、そんな理由がある。
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