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耐震等級と免振構造の基本

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設計監理

中古建物売買や賃貸の物件検討時、気になる耐震の質問について、答えてみた。

Q:耐震等級いくつくらいならいいか
A:現行の建築基準法(新耐震)の基準は中規模の地震(震度5強程度)に対しては、ほとんど損傷を生じず、極めて稀にしか発生しない大規模の地震(震度6強から震度7程度)に対しても、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目標としています。

最近のコンクリートの圧縮試験では、工事してから、1週間で設計強度が出ています。その後、どんどん、強度が増していきます。

しっかりした、工事管理と維持管理していけば、等級「1」で十分です。

Q:耐震と免震の違いは?
A:「耐震」は壁や柱、床など構造自体を強化し、建物自体で、地震の振動エネルギーを受けても、耐えられるようにする方法。

「免震」は基礎と建物とを分離御し、免震装置が振動エネルギーを吸収し、建物に振動が伝わらないようにする工法です。

家具などの被害対策は断然、「免振」だと思います。しかし、建物として効果が実感できるのは、中高層になってからだと思います。3階以下の低層建物では、耐震で十分だと思います。10階以上になると、等級1の合法的な耐震構造でも、結構揺れます。ただ、等級1の合法建物では、震度6強から震度7程度に対しても、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目標としています。
病院や行政機関は、内部に甚大な被害を受けると肝心な時に、機能しません。住宅はそこでまででないので、コストが絡むので、実利と効果をよく比較し選択してください。

Q:そもそも耐震等級とは?

A:建築基準法の基準が耐震等級「1」

等級「1」の1.25倍が等級「2」、1.5倍が等級「3」です。

ちなみに「長期優良住宅」では、次世代省エネ基準や維持管理基準の他、この耐震等級が「2」以上は必須です。


Q:中古や賃貸物件の耐震について気をつけて物件を探すユーザーは、不動産業者とのコミュニケーション時に何を質問すべきか
A:完成年を先ず、聞いて下さい。大きくわけて、3時期で対応を決めて下さい。

1.昭和57年前後建物完成年)

画期的に、強化されてた新耐震基準です。1981年(昭和56年)6月1日以降着工の建物に定められたものをいいます。着工なので、完成は半年から2年後です。そこまでは怪しいです。

2.昭和47年前後(建物完成年)

1971年(昭和46年)6月17日鉄筋コンクリート構造建物の柱帯筋の基準を強化したことはよく知られています。阪神大震災で、旧耐震でも、この改正後の建物は結構、残ったそうです。 

3.昭和46年以前は、使用しないほうがよい。

特別な根拠があれば、別ですが、構造的には、かなり、脆弱です。

 

 マンションの耐震性等についてのQ&Aについて(国土交通省HP)

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071208_2_.html#10

画像1は、 路地状敷地の路地部を活かし、綺麗に植栽した邸宅。於:渋谷区 

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時を経て、ますます存在感と愛着が増す建物。

ここ10年以上、年に1~2棟、事業主と投資用ワンルームマンションの設計をし、時々、地主さんの有効土地活用で賃貸マンションを設計している。いつも、事業では限られた予算で高家賃を追求している。デザインや培った設計技術や経験を生かせればと思う。

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