高気密・高断熱住宅は窓を開けてはいけないのではと思っている方もおられますが誤解です。
高気密・高断熱住宅と云っても、法律で用語の定義がなされている訳ではありませんので、一般論的な話しになりますが、季節の良い時期は窓を開けて部屋の空気を入れ替えた方がはるかに効率的です。極寒・酷暑の時期や花粉症が気になる季節は、フィルターの付いた熱交換型の換気扇を回した方が無難ですが、それ以外の季節であれば、窓を5分程度開けるだけで、部屋の空気を入れ替える事が出来ます。
エコロジーはエコノミーでなければなりません。環境対策を商品化して他と差別化することにより、高額な装置を取り付ける商法がありますが、費用対効果を考えると宣伝文句ほど優れたものはありません。
費用対効果を考えれば出来るだけ安く、単純な装置にして簡単にメンテナンスが出来る装置の方が有利です。空調設備と換気設備を統合して且つ全館的な設備を考えると、どうしても設備が大掛かりとなり、一つの機能が失われれば全てが止まってしまう様なシステムは、機械としては欠陥です。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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