- 村山 雄二
- 経営権力研究所 所長 権力コンサルタント
- 東京都
- ビジネスコーチ
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
・世の中にある思い込みのひとつに、賢い人間が権力を握る、ということがあります。学歴主義の弊害か、企業にも偏差値があって、それが出世の要件だと思っています。たしかに、一部大企業や完了などにおいては、学歴が最低基準である場合もあります。
・ただし、それは例えば社内の20%以上が東大出身だったりする場合であり、すでに学歴の標準偏差は小さいので、その組織において学歴が出世の条件というにはもの足りません。
・実際に2007年に行われた分析があるが、知能と所得の相関係数は0.2という数字が出ている。tまり、所得格差のうち知能で説明できるものは4%ということを示しています。
・私の身の回りの企業でも、同じことが散見されます。とある東大主席卒業者を存じ上げていますが、確かにプレーヤーとして某外資系企業においては、数億円のプレーヤーだったらしいのです。しかし、現在は有名企業の取締役に就任しているものの、決して社内で権力があるポジションではなくなっています。むしろ、社内では「よく分からない人」として認知されているのです。
・そこには、重要なポイントがあります。そもそも頭の良い人間は、言語レベルが高くなり、一般受けしない言葉を使うようになります。そして、組織のメンバーから共感を得られなくなります。また、性質として頭の良い人たちは、自分で何でも解決してしまうのです。そして、その結果できない人たちが「なんでこんなこともできないのか?」と苛立ち、それを表に出してしまうという悪循環が起こります。結果、自分の優秀さを誇示する人は、それだけで相手を気後れさせて、萎縮させてしまうのです。そんな人間に忠誠を誓う人間はよほどのM性のある人だけになってしまいます。
・これは自分も散々痛い目を見てきた事例です(決して自分の知能が高いということではなく、若気の至りという意味で)。
・本当に権力者を志向するのであれば、例え自分が賢いと思っていても、大衆の前では平易な言葉を使い、必要なときに限定してカードを切るように、自分の能力を示すこで、権力を獲得していくことができるのです。。
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