- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
田町駅前で更年期ストレスを和らげアンチエイジングで評判の“美脳”ヨガ部の辻です。
呼吸法による心身への効果はとても素晴らしく、実際の生理的データを確認していただくと驚かれるかもしれません。
ただし、それは、正しく行えた場合のみという限定的な効果になります。
正しく行えていない場合は、逆に心身によくない結果をもたらします。
ここでのよくない結果とは、緊張モードである交感神経の活性化です。
外側で見ている限り、呼吸法がうまく行えているかどうかは、なかなか分かりません。
それで、呼吸法を行った後に、「リラックスできましたか?」と尋ねますと、
おおよそ10人中、10人の方が「はい、リラックスしました」とお答えになります。
さすがに、「リラックスしません」とはいいにくいですからね。
あとは、そういわれてみれば、リラックスしたかな?といった方も
同じようにその際、「リラックスしました」とお答えになると思います。
しかし、呼吸法に慣れていない方の生理的データを確認しますと、
大抵、何もしていない安静状態よりも交感神経の働きが強まり、
心臓のドキドキが高まり、皮膚温が低下しています。
特に女性においては、顕著です。
女性は、胸式呼吸が多く、男性は腹式呼吸が優位に働いているとよくききますが、これは、私が確認した中でも、そういった傾向が多いように感じられます。
頑張って呼吸法をしようとして、肩に力が入り、結果、胸での浅い呼吸になってしまいます。
この胸での浅い呼吸は、実は、緊張しているときと同じ状態なのです。
ですので、当然、交感神経の働きが強まり、リラックスできない状態になってしまいます。
この解決策として、仰向けに寝転んだ姿勢で、お腹と胸にそれぞれ手を載せ、お腹だけが動くように呼吸すると改善されます。
寝転ぶことで、肩などの力みが自然に取れますのでお勧めです。
どうぞ一度試してみてください。
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