- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
皆さんは「PDCAサイクル」という言葉をご存知でしょうか。
これは、もともと品質改善の方法として企業が実践しているものです。 PDCAとは何かというと、
Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする(Wikipediaより)
この4つの工程の頭文字をとったものです。
つまり
「予定を立てて→実行して→その評価をして→改善する」
そして、次の予定を立てて・・・
ということです。
これは機械や製品だけでなく、「人」のあらゆる能力の向上にも応用できます。
このPDCAサイクルがキレイに入っている授業が塾屋にもあります。それが演習日です。
生徒の【演習日】におけるPDCA
1、計画・・・その日の演習内容を塾から決められたものと、自分で決めるものを入れて、その日に何をどれくらい勉強し、どこまで終わらせるのかを決めます
2、実行・・・1つ1つ演習します。そのペースや順序(どれから行うか)や休憩のタイミングも自主性に任せてあります。
3、テスト・・・1つ1つの演習がカンペキになったらテストを行います。そのテストで合格がもらえたら次の内容に進みます。また、1つ終わった段階で取り組みの甘さなども評価されます。
4、改善・・・その日の内容が終わったのか否か、品質(テストの質)がどうなのかが一覧で見ることができます。
そして、次回の演習日・・・
いかがでしょうか。
キレイにPDCAサイクルが演習日の中に入っていますよね。
このサイクルは人材育成や会社での研修でも多用される、いわば「学びの基本」ともいえるものです。それを意識的に取り入れて、生徒が自然にサイクルを身につけていけるようにしてあります。
これを毎週、毎月、毎年行っていれば、卒塾後に勉強したり、何かを学ぶときに、この演習日(PDCAサイクル)に近いものでやってくれると思います。
こうした「学びの型」を教え込むのではなく、自然と自分ですることを【当たり前にしていく】ことが授業以上に重要なことだと思っています。
生徒は、中学・高校を卒業すれば、塾がありません。
家での勉強、自分ひとりでの勉強がメインになります。そのときに、このPDCAのサイクルが身についていれば、自分一人で向上していける勉強ができると思っています。
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