- 山根 敦広
- イーウエスト株式会社
- 東京都
- Webプロデューサー
対象:ホームページ・Web制作
- 小菅 太郎
- (ITコンサルタント)
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
こんにちは。
前回のコラムでは、ネット販売において「仕入れて販売する商品」のことを中心にお話させて頂きました。
このコラムの最後には、経済産業省からのECコマースのデータなどにも触れてますので、最後までお読みください。
さて、既に今までのコラムを読んでお分かりになるように、今日では、同じ商品を販売する競争の厳しさは、ネット(仮想店舗)でも、リアル(実店舗)でも変わらないと思います。
では、本来、ネット販売に向いている商品はと申しますと、今までの経験上「オリジナル商品」ではないかと思います。
よく当社で例として、「お菓子の名店」のお話をさせて頂いています。
東京の銀座に「お菓子の名店」があったとします。そのお店には、オリジナルの和菓子があり、相当な人気があったとした場合、近郊にお住まいの方は、遠方の方と比べると、時間も交通費も掛からないので、何回でも買いに行けますが、遠方の方は、距離に比例して時間も交通費も掛かかっていきますので、何回も買いにいくことは厳しいと思います。
そういうお店が、ネット販売をしたときには、遠方の方などの多くは、交通費なども考慮すると、ネットの方が便利で安く購入できます。
最後に、少し古いデータとなりますが、国内の通販サイト(ECサイト・eコマース)のデータとして、経済産業省から「平成21年 消費者向け電子商取引実態調査」が発表されています。
このデータによると、日本国内全体のECサイトでは、年間売上高が、1,000万未満のECサイトが約64%で、3,000万未満のECサイトが約80%となっています。
通販サイトの出店形態では、「大手ショッピングモール型」の方が、自前型の「独自型通販サイト」より多いのですが、年間売上高では、「大手ショッピングモール型」より「独自型通販サイト」の方が、はるかに上回っているデータになっているので、「独自型サイト」の方が、質も含めた幅広いサービスを顧客に提供でき、取りこぼしが少ないと考えられます。
また、「独自型サイト」は、お店のイメージなども同時にアピールできますので、オリジナル商品をお持ちのお店は、「ブランド作り」にも最適だと思います。
その他、既にお客様から信用のある「独自型サイト」であれば、お問合せ頂いた方や、ご注文された方のメールアドレスなども取得できますので、新商品案内やキャンペーンのご案内などもメールでお知らせすることもできますので、お客様に見合った様々なサービス展開ができると思います。
ショッピングモールサイトに出店しているお店は、お客様のメールアドレスは取得できません。教えてもらえないということは、言い換えれば、ショッピングモールサイトの運営会社は、それが重要だということも分かっていますし、その利用価値も知っているということです。
最後に、通販サイト(ネット販売)を始めようと考えられている方や、既にネットショップを運営されている方などで、現在の形態に疑問をお持ちの方などは、再度、将来を見据えてお考えになっても良いかもしれないと思います。
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