夫が友人の保証人に!危険回避の為、離婚を切り出されたが… - 離婚問題全般 - 専門家プロファイル

岡野あつこ
株式会社カラットクラブ 代表取締役
東京都
離婚アドバイザー

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閲覧数順 2016年12月08日更新

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夫が友人の保証人に!危険回避の為、離婚を切り出されたが…

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3年前、再婚同士で結婚した佐智子さん(33歳)とマイケルさん(37歳)は、お互いに子どもを一人ずつ連れ、新しい家族と楽しい暮らしをしていました。マイケルさんは、米国人の母と弟と組んで、輸入雑貨の会社を営み、仕事も順調でした。そこに飛び込んできた事件とは・・・。



離婚して5歳の娘を育てていた私が、実家の文具店を手伝っていたところ、近所で会社を営むマイケルが、店に入ってきました。英語が苦手な私は、思わずレジの影にしゃがみ込んでしまいました。
そんな様子を見ていたのか、マイケルは笑いながら話しかけてきたのです。
「すみません。集計用紙はどこにありますか?」
「は、はい!こちらです」
売り場に案内する私の後ろを歩きながら、
「日本語ができないと思ったんでしょ?」
「はい。すみません」
「大丈夫。僕は日本で生まれ育ったハーフだからね」
ホッとした私に、呆れたような優しい笑顔で答えてくれたマイケルに、私は一目惚れしてしまいました。(※1)



領収書に書かれた彼の会社から、すぐに近所だとわかりました。私は、また会えるかもしれないとワクワクしました。久しぶりに元気をもらった出会いだった気がします。
数日後の土曜日、再びお店にやってきたマイケルは、小学校低学年くらいの女の子を連れていました。
「なんだ・・・・・・子どもがいるんだ。どんな奥さんなのかな? うらやましいな」
そんな子どもみたいなことを考えながら、マイケルの接客にあたりました。
「あの・・・・・・実は、この子の友達の誕生日プレゼントに、かわいいメモ帳をあげたいって言うんだけど、僕は男だからわからなくて・・・・・・一緒に見てやってくれませんか?」
「いいですよ」
そう答え、女の子と一緒にはやりのキャラクターのメモ帳とペンを選び、かわいい包装をして渡しました。
その日から、マイケルは毎日お店に来るようになりました。はじめは、小さな買い物をしていたのですが、そのうち、何も買わずに帰ることが多くなりました。そんな日々が1ヵ月近く続いたとき、
「あの・・・・・・僕と付き合ってもらえませんか?」
マイケルが突然交際を申し込んできました。私は、もうビックリ。
「でもあなた、お子さんもいらして、結婚していらっしゃるんじゃ?」
「いいえ。妻は昨年亡くなったんです」
「そうでしたか。でも、実は、私にも子どもがいるんですけど」
「結婚しているんですか?」
「いえ・・・・・・離婚しています」
「じゃあ、よかった! 付き合ってもらえますよね?」
やや強引なマイケルでしたが、私も一目惚れしていたくらいですから、喜んでお付き合いを始めました。
子どもたちも、お互いにひとりっ子だったので、大喜びで一緒に遊び始めました。私たちは、急速に親しくなりました。交際を始めて、3ヵ月。マイケルのプロポーズを受け、新しい家族皆のために、すぐに入籍。(※2)
私と娘はマイケルの住んでいた6LDKのゆったりしたマンションに引っ越しました。



こんな人生は考えられないと思いながらも、毎日が楽しくて楽しくて、目が回りそうでした。マイケルは真面目で働き者。そのうえ、家族をとても大切にしてくれました。
私は、ほどなく妊娠し、マイケルはもちろん、2人の子どもたちも、
「妹かな? 弟かな?」
と、毎日楽しそうに話していました。
ある日の夕方。子どもたちを連れて、買い物に出ている時でした。私の携帯電話が鳴りました。マイケルからの着信音でした。そんな時間に電話が来ることは珍しいことでした。私は、いつものように陽気な声で電話にでました。
「は~い!マイケル? どうしたの?」
「あぁ。佐智子。落ち着いて聞いてくれ。大変なことになったんだ。僕たちは、別れた方がいいかもしれない。僕と結婚したために、君たちを不幸にはしたくないんだ」(※3)
「マイケル? 何を言っているの? 意味がわからないわ。それともからかっているの?」
「僕の友達のAを知っているだろう?」
「えぇ。IT関係の会社を経営している・・・・・・」
「そう。その会社が、倒産してしまったらしいんだ。Aは行方不明さ。会社もなくなって、あいつも見つからないけど、あいつの借金は残ってしまったんだよ」
「お気の毒だけど、仕方がないわね」
「違うんだよ。僕はね、会社を立ち上げるとき、借金の連帯保証人になってやったんだ」
「え・・・・・・。そんな大事な話はうちに帰ってからにしましょう」
買い物を早々に、私は家に戻りました。マイケルはすでにソファーで目をつぶって座っていました。
「佐智子、ごめん。僕は、会社や資産を手放した上に、自己破産をする道しかないんだ」
「どういうこと? いったいいくらなの? 私の父に相談してみる?」(※4)
「うん・・・・・・そんな金額じゃないんだよ。全部で5億円」
「ご・・・・・・」
私は言葉を失いました。自己破産についても考えてみたことのないことです。でも、マイケルは、弁護士や税理士、ありとあらゆるブレーンと相談して出した答えだと言いました。(※5)



離婚して、危険回避をしてほしいというマイケル。でも、マイケルの子どもと私のお腹の子どものことを考えると、本当にそれでいいのかという判断ができません。
マイケルをそばで支えてあげたい気持ちがあっても、私は自分の家族まで巻き込むかもしれないという恐怖を感じています。あり得ないような幸せは、やっぱり夢だったのでしょうか。



※1:一目惚れは案外危険で、普通に惚れ込んでいくよりも、周りが見えなくなりやすいのです。
※2:なぜ急いだのかは疑問ですが、せめて相手の借金を含めた財産は知っておくべきでした。
※3:軽々しく、不幸にしたくないというぐらいなら、結婚時に連帯保証人のことを話しておくべきでした。
※4:役に立つ、立たないにかかわらず、相手の親に相談せず、自分の親への相談を持ち出すのは、どちらにもよくありません。
※5:そんなに相談する相手がいたのなら、事前にこういう場合に備えておくべきだったと思います。



【チェックポイント】
お互いの気持ちは嘘ではないように思えますが、夫はやや無責任ではないでしょうか。離婚すれば、危険回避ができるのであれば(きちんと調べた上で)一度形だけ離婚するのも一案ということになるでしょう。あとは世間からの非難に負けないことです。



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