目の前を通った天使

経営コンサルティングビジネスモデル 2012-09-20 12:13

昼間のすいている電車で僕は座って考え事をしていた。すると、知的障がいがあると思われる女性がやってきてニコニコしながら目の前を何度も行ったり来たりする。

手にははち切れそうなガゼット袋を5つほど持っていて、その袋はゴミでパンパン。タイヤのスプレー缶やペットボトル、スナック菓子の袋に何かの紙。各駅停車といえども、電車は揺れる。

これからお客さんに会うので、フラフラしている彼女に「こっちに来ないで」と思いながら、何となく目が離せずにいた。

車両には僕のほかに数名。

「何で彼女はゴミを大切に抱えているのだろうか？」

疑問はすぐにわかった。

空き缶がコロコロ転がった瞬間に、彼女は駆け出して缶を拾って袋に入れた。

両手いっぱいの袋に、彼女はゴミを集めていたのだった。

なんと、僕は目の前を通った天使を遠ざけようとしていたのだった。

障がいは個性だとか、ギフトだとか言うけど、

愛がないな・・・俺。

ほんとに、ごめんなさい。

最悪でした。

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