- 山根 敦広
- イーウエスト株式会社
- 東京都
- Webプロデューサー
対象:ホームページ・Web制作
- 小菅 太郎
- (ITコンサルタント)
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
こんにちは。
今回も、ECサイト(ネット販売)について、引き続きお話させて頂きます。
当社(イーウエスト株式会社)は、コンサルティング業務をしていませんので恐縮ではありますが、お客様からネット販売についてご相談を受けると、「販売する商品そのものが、ネット販売に向いているかどうか」ということも、重要なポイントの一つだとお話させて頂いております。
ネット販売しようする商品が、ネット販売に向いているかどうかは、そのお店や会社の「オリジナル製品・商品」なのか、それとも、メーカーや問屋などから「完成品を仕入れて販売する商品」なのか、ということです。
仮に「完成品を仕入れて販売する商品」の場合は、同じ商品を販売している競合のお店が、たくさんあることもすぐに察しがつきます。
また、ネット販売は、地域の垣根はないので、大手のショッピングモールに出店したとしても、同じショッピングモールに出店している競合のお店から、既に同じ商品が安く販売されていたら、価格を合わせざるを得なくなることも察しがつきます。資本がある会社が、その下げた価格を見たら、もっと価格を下げてくるかもしれません。
同じ商品を販売している場合、消費者目線の最優先は、販売価格だということは間違いないと思いますが、全てが価格に左右されるわけではなく、商品の在庫状況でも変わることも事実です。
商品に人気があり、その商品が他店には在庫が無く、ご自身のお店に在庫がある場合などは売れるでしょう。
が、ご存知の通り、在庫の調整は、ネットの中でも、ネット以外でも簡単ではありません。
その他、通常、大手ショッピングモールのサイトに出店されている場合、月額の出店料金以外でも、売れた商品価格の数パーセントは、手数料としてお支いをしなければならないし、クレジットカード決済であれば、加えて決済の度に、手数料をクレジットカード会社にお支払いしなければなりません。
果たして、こういう状況下で「完成品を仕入れて販売する商品」がネット通販に向いているかは疑問が残ります。
「完成品を仕入れて販売する商品」で且つ、ショッピングモールサイトの出店を検討している場合、まずは、これらのことを十分に考え、何かしらの策があった上で出店を決めた方が良いと思いますし、このような商品形態を販売する場合は、実店舗(リアル)を作らなくても、ネットショップだけで十分だという、一昔前のような考え方は、捨てた方が良いと思っています。
出店をする目的が、全て商品の売上ではなく、広告費としてご自身のお店の今後の宣伝だと考えての出店だったらありかもしれません。
あと、実店舗をお持ちであれば、初期のコストは掛かると思いますが、長く考えた場合は、ショッピングモールではなく、独自のECサイトを構築した方が良いかもしれません。
<次回へ続く>
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