- 村岡 由紀子
- 襖design 代表 襖コーディネーター
- 神奈川県
- インテリアコーディネーター
●引手についてのお話
ふすまの手がかりの部分を、〈引手〉と言います。
一般的に使われているものは、木製の白木の角引手や丸引手、量産品の厚みのない薄い金物の引手が大半です。
量産品の引手が出まわる以前は、すべて職人が丁寧に一つ一つ製作していました。
形や、色合いも美しく、その姿に愛着のわくものも沢山あります。
お洒落なデザインに惚れ惚れし、日本の文化の素晴らしさや楽しさにあらためて感心します。
さて、その材質は
・金物では、銅、真鍮、銀、錫、・・・デザインも色付けも素晴しいものが沢山。
・陶器では、青磁、清水焼、絵付けのものなど・・・味わいがあります。
・木製では、漆塗り、桑、楓、竹、黒柿、チーク、黒檀、タガヤサン、・・・木目や色はそれぞれ特徴があります。
材質の種類も仕上げの方法も形も色あいも様々です。
現在でも錺(かざり)職人が、美しい引手を作り続けています。
直接手が触れる引手部分に、住む人の細やかな気配りがあると、そこは人の優しさを感じる少し上質な和室になります。
ふすまの枚数の少ない現代の和の空間に、丁寧に作られたちょっとお洒落な引手を使ってみませんか?
どうか引手選びも業者まかせにしないで、気に入ったものを楽しんで選んでみてはいかがでしょう。
引手についてのご相談、気軽にお問合せ下さい。
※写真は〈つぼつぼ〉の引手。土器や茶壺をかたちどったと言われています。
襖designでは、素敵な引手をご紹介しています。是非ご覧下さい。☟
www.fusumadesign.com/http___fusumadesign10gb.sakura.ne.jp/yin_shou_le_zhuan.html
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