なんでもかんでも教えてもらえば、生徒は満足するけど・・・。

塾屋の独学が身につくと

「自分一人で」「学校で習っていない内容を」

理解することができるようになります。

最初は、ほとんどの塾生が最初は全くできません。

成績が上位の生徒であっても、これまで塾漬けの生徒や学校の問題を「暗記だけ」してきた生徒はできません。

６０分、習っていない単元の勉強をさせても、

その後の確認テストで１問も当たらない・・・そんなことも珍しくありません。

ちなみに、ある月に行った内容で実例を出すと

○中１・・・四則計算（積、商、すべて混合した計算）

生徒は学校でも塾でも和と差しか習っていない

○中２・・・理科（電気　オームの計算）

生徒は学校でAとVしか習っていない

○中３・・・理科（仕事　計算）

生徒は学校で仕事とは何かということだけ習った

この状態で９０分間、１から勉強しました。

その間、質問は一切受け付けません。

ワークを各自１冊渡し、その勉強方法などは各自で任せました。

講師は９０分後に確認テストをするだけです。

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想像してみてください。

塾屋の生徒ではない中学生のお子様がいらっしゃる保護者の方は、お子様がこの内容を１人で勉強してできるでしょうか。

９０分後の確認テストの結果

全問正解＝クリアした生徒の割合

通塾半年未満の生徒・・・２８．６％

通塾１年以上の生徒・・・１００％

たぶん２８．６％も結構高い数値だと思います。

そもそも、独学を経験している中学生すら、ほとんどいないので・・・。

それが通塾１年を越えると、１００％つまり全員が

「習っていない内容を自分ひとりで理解できる」状態になっているわけです。

塾屋は、全員に独学を経験させ、独学できる状態にして中学を卒業させることを目指しています。

独学をもって高校に行く塾屋の生徒

と

教えられて勉強しただけで高校に行く生徒

これは、数値では表れない、大きな差となって将来

に影響してくるでしょう。

独学を教えていて、最初のころは、

「教えてくれない！」と怒る生徒もいます。きっと、帰って保護者の方にも不満として言うでしょう。

しかし、当然、保護者の方は理解しています。

きっと、心を鬼にして突き放してくれていると思います。「自分ひとりで理解していく授業だから、逃げずに向き合いなさい」と・・・。

独学指導には、保護者の方のご理解が必要です。

なんでも丁寧に教えてくれる

そうする講師、塾は、きっと保護者の方も、お子様も満足すると思います。

たくさん教えてくれる

なんでも質問したら教えてくれる

そうすれば、少なくとも、その講師、その塾は人気になるでしょう。

しかし、塾屋は

その人気を捨てました。

ときには、教えてくれないことへの不満、不評を負ってでも、身につけさせたいと考えています。

独学指導は、将来のための授業です。

今まで、その生徒になかった新しい価値観・考え方・方法を教えて身につけていく指導は大変なことです。

しかし、それを経験する場も十分にないのが今の日本の教育です。

一切、教わるな！

と言っているわけではなく

教わる１００％　自分（独学）０％

のところを

教わる４０％　　自分（独学）６０％

というようにシフトさせていくことが重要です。

今後も、独学をするためのヒント・技術・考え方を伝えていきます。