文句ばかりの姑にうんざり。これは離婚?もう我慢の限界です。 - 離婚問題全般 - 専門家プロファイル

岡野あつこ
株式会社カラットクラブ 代表取締役
東京都
離婚アドバイザー

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(行政書士・家族相談士)
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岡野あつこ
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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文句ばかりの姑にうんざり。これは離婚?もう我慢の限界です。

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葵さん(35歳)は夫の篤志さん(32歳)の実家で同居をしています。
7年前に未亡人になった姑(55歳)は、毎日遊びまわってばかり。
4歳の双子の子どもの世話と、すべて任された家事でてんてこ舞いの日々です。
文句ばかり投げかけてくる姑にも手をやいています。



篤志とは、家の近くのテニスクラブで知り合いました。7年前です。
お父さんを亡くして落ち込んでいた彼を、17歳のときに父を亡くした私が慰めてやったのがきっかけで交際が始まりました。私が年上ということもあって、何か頼りがいがあると思ったのでしょうか。

交際を始めて2年半、私は妊娠し、結婚することになりました。
新居を借りようかとも思ったのですが、篤志の母親が一人になってしまうので、篤志の家に同居することになりました。(※1)

「私、お義母さんとうまくやっていかれるかしら?」

「うちのオフクロは、お気楽だから安心して」

確かに、以前、ご挨拶に行った時も、どこかに出かけていて約束の時間になっても帰って来なかったぐらいです。
きっと、なんとかなると思っていました。ところが、

「葵さんは家事が得意なんでしょ?」

「はい。ひととおりはできますが・・・・・・」

「じゃあ、もう私がすることは何もないわね。今まで頑張って家族のためにつくしてきたんだから、楽させてもらうわ」(※2)

と高笑い。結局は、家事を嫁に任せられることが嬉しかったみたいです。

その日から、妊娠中の私は、毎日家事に追われることになりました。
もちろん、嫁として当然だとも思いますが、姑が何もしないのには閉口しました。

朝寝坊をし、出来上がっている朝食をグズグズと食べては、

「何よ、すっかり冷めているじゃない」

と文句を言い、食べ終わると、流しに食器を片づけることもなく、派手な服に着替えて出かけてしまいます。(※3)

「きょうの夕食は何?」

「きょうは、生姜焼きとサラダですけど」

「あら、私は、ハンバーグが食べたいの」

すでに材料がそろっているときでも、リクエストを残して出かけてしまいます。
仕方なく、姑の好みに合わせて夕食を作っておくのですが、それでも、付け合わせがよくないとか、ソースの味が悪いと文句を言われます。

そして、自分では何もしないくせに、洗濯物の仕上がりが気に入らない、庭に雑草が生えているなどと、言いたい放題。
それでも、子どもが生まれたら少しは変わるかと期待していたのですが、(※4)結局、産後1ヵ月で実家から戻ったときから、また、奴隷のような日々が始まりました。篤志は、そんな状態を見て見ないふり。
あんまりひどいのであるとき苦情をいいました。

「お義母さん、あんまりよ。私だって、家事と子育てでもうクタクタなのよ。手伝ってくれとは言わないけど、せめて文句だけは言わないでほしいわ」

「そうか? 文句は言うかもしれないけど放っておけばいいじゃないか。葵はいちいち応じようとするから大変なんだよ」

「篤志はいいかもしれないけど、私はそうはいかないわよ。篤志からなんか言ってよ」

「オフクロもさ、オヤジがうるさかったから、オヤジが死んでやっと遊べるようになったんだよ。好きにさせてやろうよ」

「だから、文句だけでも言わないでほしいって言ってよ!」

篤志はそれ以上何も言わずに、部屋を出て行ってしまいました。結局は、間に入りたくないみたいです。(※5)

外出好きの姑は、ほぼ毎日出かけているので、確かにその点では楽な部分もありました。ところが、どういうわけか、最近になって友だちを連れてくるようになったのです。

「葵さん、お茶のお代わりお願い!」

「果物をむいてくれない? 葵さん」

その度に、私はメイドのように使われています。子どもも幼稚園に行くようになって、送り迎えなどの用事も増えているのに、全く理解を示す様子がありません。

先日も、私が子どもを迎えに行って戻ると、姑の友人の笑い声が家の外にまで響き渡っていました。私たちが帰ってきたのにも気づかない様子です。

「うちの嫁ね、あんなおとなしそうにしてるけど、けっこう気が強いのよ。息子なんて、かなりギュウギュウにやられているみたいなの」

「まあ、わからないものね」

「そうなのよ。私がちょっと注意すると、嫌な顔してにらみつけられちゃうの」

「あなたも苦労してるのね」

姑と友人の会話を全部聞いてしまいました。私は悲しいやら悔しいやら。それでも、その場に出て行って文句を言おうものなら、もっと嫌味を言われてしまうかもしれません。

その晩、篤志が帰ってきてから、私は泣きながら、その日の出来事を話しました。篤志は「またか・・・・・・」とでも言いたげに、私の方には目もくれず新聞を読みつづけていました。(※6)

「ねえ、聞いてるの?」

「ああ」

「何か言えるのは篤志しかいないのよ!」

「そうだね」

「やっぱり聞いてないのね」

「そんなことはないよ。だけど、こっちも疲れてるんだから、大人同士で話し合ってよ」

「じゃあ、篤志はどうしてもお義母さんには注意してくれないのね」

「だから、自分で解決しろってば!」

私は、篤志にも失望しました。今まで我慢してきたのも、篤志の親だからと思うからこそ。子どもがいると思うから耐えられてのです。でも、こうなると篤志の愛情にも疑問を感じます。子どもの存在さえ疎ましく感じてしまいます。もう限界かもしれないと思う毎日です。



※1 根拠のない同情は禁物です。頼まれもしないのに、妻の方から夫の親との同居を、申し出ない方が無難です。

※2 この言い方は姑の嫌味です。これを拡大解釈して、「私、お姑さんを楽にさせてあげられるのね」なんて、喜んでいる場合ではありません。これは姑からの宣戦布告なのです。このときの妻の対応は、覚悟するか、尻尾まいて姑にあやまるか、2つにひとつです。

※3 姑が派手な服装をするのは、嫁をけん制していて「あなたには負けないわよ」「私は何もしませんよ」という挑戦なのです。

※4 手離れして、孫が「おばあちゃん」と言うようになってきたら、そのかわいさもわかるのですが、嫁のおっぱいを吸っているうちは、ちょっと難しいと思います。ですから、嫁が期待するのは、生まれてすぐではなく、孫が「おばあちゃん」と言うようになってからです。

※5 嫁姑問題のときには、夫は必ず間に入って風見鶏になることです。嫁には嫁の見方、姑には姑の見方を徹底させることで、信頼させます。双方に信頼させてから初めて、自分の意見を言って2人をまとめていくのです。

※6 きちんと顔を向けて妻の話を聞いてあげるのが夫の務めです。「なんなら、俺が言ってきてあげようか」くらいのことは、してあげてください。



【チェックポイント】
2人のことをいちばんよく知っている夫は、2人が仲良くしてくれるのがいちばん嬉しいこと。
だから、嫁の見方になったり、母親の見方になったふりをして、2人の通訳をしてあげるのです。



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