- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
前回は、ご自身で作れるETF(上場投資信託)を使った毎月分配型のポートフォリオの造り方を紹介しました。今回は、資産運用の前提になる、ご自身の貯蓄額についてのご確認のお薦めです。
総務省統計局の家計調査報告(貯蓄・負債編)-平成23年平均結果速報-(二人以上の世帯)が本年5月15日に発表されています。その内容を紹介します。
貯蓄額と負債額の推移を見ますと、2人以上の世帯では平成23年の貯蓄額は1,664万円で、前年に比し0.4%増加しました。一方負債現在高は462万円で前年に比し5.5%減少しています。また、世帯の年間収入は年々減少トレンドを描いています。
貯蓄現在高階級別世帯分布を見ますと、平均値は1,664万円ですが、中央値は991万円です。
その差は673万円です。
平均値は貯蓄額の多い人の寄与が大きく効きますから、ご自身の家計と比べる際には中央値に対してどれほどの差があるのかもご確認ください。なお、平均値を下回る世帯は67.9%を占めています。
二人以上の世帯で勤労者世帯(サラリーマン等)の場合には、貯蓄額が1,233万円で負債額は647万円です。
負債現在高階級別分布を見ますと負債の無い方が61.8%を占めています。無借金の世帯がこれほど多いのですから、負債の世帯平均値は462万円と低くなります。
負債保有世帯で平均を取ると1,207万円に為り、負債保有世帯の中央値は888万円です。
負債額150万円未満の方が9.1%いらっしゃいますから、約7割の家庭では負債の重圧が無いと考えられます。
世帯主が60歳以上の世帯では、貯蓄現在高は2,500万円以上の世帯が3分の1を占めてます。その平均貯蓄額は2,287万円で、中央値は1,542万円です。
平成23年の家計調査による、高齢夫婦無職世帯(世帯主が65歳以上)の家計収支によると、収入は221,936円、可処分所得が192,260円で、主要費支出は235,211円で不足額は月に42,950円ですので、半数以上の方は約30年貯蓄が枯渇しないと推察されます。
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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
吉 野 充 巨
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
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