大正12年9月1日に発生した関東大震災にちなんで、今日は防災の日に定められています。私が総理大臣なら、休日にして家のメンテナンスに充てる日にします。それだけでも震災が発生すれば10%前後被害は防げると思います。国に頼っていたのでは自分の命は守れません。常に防災に心掛ける一人一人の意識が国家全体の防災につながります。
関東大震災は、阪神大震災と同じく活断層型の地震でした。海溝型の地震は長く揺れますが揺れる周期も長く、建物は比較的揺れに追随出来ますが、活断層型の地震は、時間は短いですが揺れる周期が短く激しく揺れますので、建物に大きな被害が出ます。関東大震災でも阪神大震災でも津波被害はありませんでしたが、建物が多く倒壊しています。
直下型とも言われる活断層型の地震は、前兆がありません。ある日突然に襲ってきます。首都直下型地震が4年以内に70%の確率で発生すると東大地震研究所が発表して大騒ぎになりましたが、予兆が表れたためではありません。微小地震の発生回数を観測した統計学に基づく推論です。
ですので、70%と云う確率には懐疑的ですが、いつかは発生することは間違いない事実です。
その時に備えて、建物の耐震改修を行いましょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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