他人と比較しない
今やその名を世界に轟かせているイチロー選手。
日本球界だけでなく、大リーグでの記録も塗り替え、
その活躍はまばゆいばかりである。
イチロー選手にも、いくつかスランプの時期があった
スランプの波は他人より小さいかもしれないが、
誰もが経験しているように、イチロー選手にもあった。
1994年の4月のこと。
まだイチロー選手は、オリックスの選手だった。
対西武戦で相手投手は西崎選手。
イチロー選手はバットを振ったものの、
ボテボテのセカンドゴロに打ち取られた。
しかし、イチロー選手はベンチに帰ってくる時、
ニヤニヤし、何か嬉しいことがあったかのような顔をして
ベンチに戻ってきた。
この時イチロー選手は、
自分ならでは理想のスイングをつかんだと言われている。
1994年と言えば、
200本安打を越え、首位打者を獲得し
日本記録を塗り替えた年である。
時は流れ、国は変わり大リーグにて、
チームの負けがつづいたなか、
ひとり一試合5安打を打ったことがある。
イチロー選手のこの時の言葉。
「チームの負けがこんでいるときこそ、
しっかりしなければいけません。
それでモチベーションをさげる人は、
いいわけを求めて逃げているのだと思います。」*1
イチロー選手はあまりに偉大で、才能豊かで、
とても真似のできるレベルの人ではないかもしれません。
ただ、これまでの話から学ぶべきことは
「自分に集中する」
ということです。
他人と比較して結果を比べると、
どうしても気持ちが浮き沈み、モチベーションに悪影響を及ぼします。
誰でもスランプはあるもの。
結果が出ない時があります。
その時、自分なりに手を抜かず努力しているという納得感があれば
完全ではないものの、ある程度のモチベーションを維持できます。
判断基準を自分におくのか、他人におくのか
それが、大切です。
EARTHSHIP CONSULTING
*1『イチロー262のメッセージ』(ぴあ)