日経記事;"経産省,1万社起業へ支援 数百万円を補助"に関する考察 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:独立開業

渕本 吉貴
渕本 吉貴
(起業・資金調達・事業再生コンサルタント)
萩原 貞幸
萩原 貞幸
(経営コンサルタント/起業家)
中山おさひろ
(起業コンサルタント)
中山おさひろ
(起業コンサルタント)

閲覧数順 2016年12月05日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;"経産省,1万社起業へ支援 数百万円を補助"に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 独立開業
  3. 独立開業全般
起業コンサルタントとしての活動 新規事業立上の為の実践的事業計画作成支援

皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月29府付の日経新聞に、『経産省、1万社起業へ支援 数百万円を補助』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『経済産業省は若者らの小規模な起業を促すため、来年度から1社あたり数百万円程度の小口の助成制度を創設する。従業員が数人~十数人の規模の企業を想定し、5年で約1万社を支援。

IT(情報技術)関連や子育て支援、介護や学習塾など、地域に根ざした会社を増やし、雇用の担い手としても期待する。

新設する制度は「“ちいさな企業”未来補助金」。経産省が28日開いた中小企業政策審議会で、来年度予算案の概算要求に盛り込む重点施策として示した。

通常、政府の助成事業は1000万円以上の大規模なものがほとんどで、百万円規模の小さなものは珍しい。申請を受け、起業時に事業にかかる経費を補助する。

若者の活力や女性ならではの視点を生かしながら、ウェブデザインなどのIT企業や、介護、食品販売など各地域の需要に合ったきめ細かいサービスの担い手を育てる。

海外市場の開拓を目指す中小企業のために数千万~1億円程度の資金も用意する。先代の資産を元に第2の創業を目指す経営者にも、数千万円規模の助成制度を作る。

申請するには事業計画を作る段階から、起業経験のある経営者や金融機関、専門家の支援を受けるのが条件となる。地域雇用や独自技術の担い手になる企業が生まれるとの期待がある。ただ、政府内には配り方に工夫をしなければバラマキになるとの慎重な意見もある。』


以下のコメントは、私が経営コンサルタントとして起業支援を行ってきた経験から言うことですので、俄流の意見になりますが、起業は誰でもできます。

起業自身は容易です。

資金があってもなくても起業はできます。最大の課題は、起こした事業の継続です。2008年まで中小企業庁が発表していた「中小企業白書」には、中小企業の開業・廃業の統計が記載されていました。

本統計を取り始めた1970年代から2005年ころまで、ほとんどの年度で、廃業が開業を上回っていました。

廃業の大きな理由は、競争激化による売上確保の難しさです。要は集客・販路開拓が出来ないことによります。

何故集客できないか。ほとんどの場合は、差別化・差異化ができないことからきており、顧客にとって魅力的な商品やサービスを提供出来ないためお客を呼び込めないことにつきます。

逆に言いますと、差別化・差異化できる商品やサービスをもち、顧客がいれば事業継続が可能になります。

私が起業支援を行う時は、必ず差別化・差異化の可能性見極めと市場・顧客の有無の確認から行うようにしています。

私が経営コンサルタントになったきっかけの一つが、起業家育成の失敗にあります。ITバブルが終了する間際であったため、多くの若い人たちが未だIT起業を試みていました。

彼らの熱意に押されて起業支援ししました。その時は、彼らの事業計画は素晴らしいものに見えたため、起業支援を集中して行えば、上手く行くと感じていました。

しかし、起業後の結果はさんざんでした。多くの起業家が集客・販路開拓が出来ずに、事業継続をあきらめる必要がありました。

これは、私が経営コンサルタントとして独立する前に、ボランティアで入ったNPO法人の会員として活動していた時の苦い経験です。

その後、この苦い経験に基づいて、経営コンサルタントとして独立後は、起業自体というよりも起業後の事業継続支援を中心に行うようになりました。

事業継続のかなめは、集客・販路開拓です。これを可能にするため、差別化・差異化可能な事業の確立が重要になります。

私の場合は、新規事業の立ち上げに関しては、下記三点セットで起業家・企業家・中小企業支援を行っています。

1.当該商品やサービスの差別化・差異化の可能生の見極め
2.市場・顧客の有無の確認ための市場調査
3.事業計画の作成と実行

1については、内容によっては各専門分野のエキスパート(技術士など)の力を借りて見極め・目利きを行います。

2については、できるだけお金をかけずにインターネット上の情報・データから調査分析を行います。

3は、詳細な売上・利益計画に重点を置かないやり方で、主に事業立ち上げのための行動計画に近いものとして作成・実行できるよう支援しています。

上記のやり方を徹底して行うようにった後は、起業家育成や新規事業立ち上げ支援の失敗をしていません。

政府が計画しています、1万社起業支援は、国内経済活性化と新規雇用創出の観点から賛成します。

この支援事業を有効に行うためには、起業家育成のスキームを実際的なものにする必要があります。

起業経験者を支援者に入れることは大事です。同時に、起業家育成の経験を持っている専門家を加えて、技術、サービス、製品化、集客、資金確保、販売、経理・財務などの各事業活動に対して有効に支援できる体制構築が必要です。

これを行わないと、宝の持ち腐れになり、記事にありますように補助金のばらまきになる可能性が高くなります。

また、8月26日付の日経記事によりますと、経済産業省は中小企業の経営力強化に向け、来年度から全国に200カ所の相談拠点を設置する。地方自治体と連携し、経営者が現場に詳しい税理士らと気軽に相談できる場をつくるとのこと。

また、中小企業の海外展開支援では、独自の技術や商品力を持つ企業を約2000社発掘する。大使館や日本貿易振興機構を使い、海外での販路開拓を後押しするとしています。

この制度も起業家育成の一助になります。課題はどれだけ実践的で能力のある専門家・支援者を集められるかです。


私も今年から、「中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー/海外販路開拓支援アドバイザー」として活動しています。

本支援活動を通じて、改めて国内には色々な独自性をもった中小企業がいることを実感しています。

支援アドバイザーとして専門力を総動員して支援する必要性・重要性を再確認しています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「起業コンサルタントとしての活動」のコラム

このコラムに類似したコラム

ネットで入手できるデータ活用による市場調査セミナー 開催の件 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2010/09/01 10:56)

起業するときのイノベーション考 中山おさひろ - 起業コンサルタント(2013/11/01 20:17)

あまりに思い込みの強い人が起業した場合 中山おさひろ - 起業コンサルタント(2013/10/19 20:04)

開業資金が起業の全てではないはず 中山おさひろ - 起業コンサルタント(2013/09/15 14:35)

起業してからのモチベーションを高く保つ必要性 中山おさひろ - 起業コンサルタント(2013/09/14 20:44)