タワーマンションの構造
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皆様こんにちは。
アライバルの柳です。
今回はタワーマンションの構造について取り上げます。
昨年3月11日に東日本大震災が起きました。
丁度その時、私は新宿にある某タワーマンションの9階でお客様をご案内中でした。
揺れはある程度大きかったですが、幸いなことにそのマンションに大きなダメージは無く、
外観タイルが少し剥がれたり、共用廊下の柔らかい石膏ボードの壁にクラックが入った程度で、
その時、ご案内していたお客様はご安心いただき無事に契約に至りました。
その東日本大震災のあとテレビ等では西新宿の高層ビル群の震災の時の映像が流され、
西新宿の高層ビルが非常に大きく揺れているのを何度も繰り返し見る機会が増えました。
当然のことですがタワーマンションをご検討の方からは構造や耐震性についての質問が
多く寄せられるようになりました。
因みに震災当時私がご案内していたタワーマンションは耐震構造でした。
今回は『耐震構造』、『制震構造』、『免震構造』3種類の構造について解説していきたいと思います。
『耐震構造』
耐震構造とは、マンションの建物自体が地震が来ても耐えることができるような強度に作られている
構造です。また、非常に大きな地震が来た場合でも建物が倒壊しないことを前提として考えられています。
特に地震の揺れを吸収するような構造ではありませんので、上層階の揺れはある程度大きくなります。
多くのタワーマンションが耐震構造を採用しています。
【新宿エリアの代表的な耐震構造のタワーマンション】
『制震構造』
制震構造とは建物内に配置した制震部材(ダンパー等)で地震エネルギーを吸収する構造です。
地震や強風の揺れから柱・梁を守り、建物に損傷を与えるエネルギーを最大で半分程度に吸収できます。
【新宿エリアの制震構造のタワーマンション】
『免震構造』
免震構造とは建物と地盤の間に積層ゴムアイソレータ等の特殊な免震装置を設置し、地震のエネルギーを
建物に直接伝わらないようにする構造です。大きな地震が来ても揺れを1/3から1/5に抑えるため、躯体構造
へのダメージが少なく、室内の家具等も転倒し難いです。
【新宿エリアの免震構造タワーマンション】
アライバルでは地盤の強固な新宿・中野・渋谷エリアを中心に多くのタワーマンションを取り扱っておりますので
お気軽にお問合わせください。
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