●リフォームのポイント
平成14以前の住宅は耐震改修を視野に入れてください。
木造住宅も徐々にではありますが、工法が進歩しています。私が仕事を始めた頃は、簡単に筋交いの数だけチェックすれば、それ以上は安全の検証をする義務はありませんでした。
しかし、地震が発生する度に新築住宅にも被害が及び、主要構造部の接合部に金物を多用する様になったのは、平成14年のことです。
一般には昭和56年6月以降の建築物は新耐震基準に則っているので安全とされていますが、こと木造に関しては、殆どの基準は据え置かれたままでした。筋交いの金物が義務化され、バランス良く配置することが求められるようになったのは、平成14年以降のことです。
●平成14年以降の建物のリフォーム
それ以前の建物も同様ですが、それまでの建物は水廻りに弱点がありあした。住宅の屋内にタイルを多用し、タイルを止める為のモルタルが比熱が大きい為、壁面内結露を誘発していました。浴室のリフォームを現場に行きますと、防水に気を使っている建物でも水廻りのダメージが多く見受けられます。タイルを使用するのであれば、湿気に強い木材を構造材に使うか、出来れば水廻りは全面コンクリート製にする方が賢明です。
●温熱改修
断熱材が木造住宅で利用されるようになったのは昭和60年前後からです。昭和56年頃当時の住宅金融公庫の標準仕様に、断熱材が盛り込まれたのが始まりです。それ以前の住宅では断熱材は殆ど入っておりませんので、断熱改修を重点的に行いましょう。
●ライフスタイルに合わせて
古くなったから模様替えをする、取り替えると云うのも一つのリフォームですが、同じお金を掛けるなら、ライフスタイルと家族構成にあった間取りの改修を行うべきです。通常模様替えよりもお金がかかりそうですが、専門家と相談しならが希望を伝えますと案外安くこれらの改修を済ませる事も出来ます。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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