新タイプのETF(レバレッジ型・インバース型))が上場されています - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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新タイプのETF(レバレッジ型・インバース型))が上場されています

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これまで、ご紹介してきました、ETF(上場投信)は対象とする指数に連動するタイプのものでした。これらのETFは原則、対象とする指数の動きを忠実に反映するように設計されています。

これとは異なり、対象とする指数が1動いた時に2倍動くように設計されたETFが開発されています。この指数はTPIXレバレッジ(2倍)指数、日経225レバレッジ(2倍)指数で、前者に連動する銘柄は東京証券所に、攻守に連動する銘柄は大阪証券取引所に上場されています。
レバレッジの構造をTOPIXの例で紹介しますと
TOPIXレバレッジ(2倍)指数は、変動率がTOPIX(東証株価指数)の前日比変動率(%)の2倍となるように計算された指数で、計差式で表すと
当日の指数値=前日の指数値×(1+2×TOPIX(配当なし)の前日比変動率)
です。
大阪証券取引所に上場されたETFは日経平均レバレッジインデックスに連動する物で、やはり日経平均の変動率の2倍の変動率になる様設計された商品です。

この2銘柄は、主として、指数の変動率で飽き足らない投資家の短期的な売買に向けた商品として開発した物で、狙いは的を得たものだったと云えます。
本年4月に上場後売買高高が急増し、本日(8月14日)の、TOPIXブル2倍上場投信の売買高は44,680株で終値で計指しますと約3億5,300万円の売買額になり、NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信出来高は92,265株で売買高は約3億4,500万円です。

ただ、TOPIXや日経平均の変動率の倍、価格が変動しますので、上がると予測したものが下がった時は、通常の指数に連動する商品を購入した場合と比べ、損失額は倍に為ります。この、倍になると云うことは、複利で変化しますので、TOPIXが1000円の時に購入した際には翌日2%上昇値、3日目に3%上昇、4日目2%上昇した際には約14.6%上昇したことに為り、利益は146円になります。値動きが逆で有れば大きな損失が出ることがお分かりかと思います。

一方、指数が低下すると、反対に価格が上昇する商品が上場されました。価格が低下すると予測した方が、この商品を購入しますと、元の指数が下がれば下がるだけ、価格が上昇することに為ります。
TOPIXインバース(-1)指数の計算式は
当日の指数値=前日の指数値×(1-1倍×TOPIX(配当なし)の前日比変動率)
です。
こちらも日経平均インバース・インデックスがあり、夫々東証と大証に1銘柄ずつ上場されています。
その取引状況は本日(8月14日)  TOPIベア上場投信 の出来高は5,500株、終値で算出すると約6,000万円、NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信の出来高は35,621株 終値で算出すると約2億2,200万円の取引額になっています。レバレッジ型よりは少し取引高が劣りますが、狙い通りの人気商品と考えます。

今後、このように一般投資家の要望・ニーズに合わせた商品の開発が進むと思われます。夫々の商品特性を理解した上で、投資対象とされるかをご検討ください。
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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 
吉 野 充 巨
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
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