東商カラコ3級~18~ - イメージコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

安田 紀子
nrk color circle 
神奈川県
カラーコーディネーター

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東商カラコ3級~18~

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色彩心理・配色

絵画における色彩調和のとらえ方です。
テキストにあるように「描写価値」と「独自価値」に分けてみます。


描写価値(近世・近代):対象の写実的再現や空間的距離、立体感の表現などのために
用いられる色彩の働き。
独自価値(中世以前・現代):色彩そのものが生み出す力や効果。


画家たちは顔料の製作や調合のためだけでなく、色彩の持つ知覚上の特性から、
カラーオーダシステムを研究していました。画家による研究は色彩の描写価値でなく、
独自価値に向けられていました。


科学的実証的色彩研究 ⇔ 芸術的色彩論


絵画における色彩調和は、複雑ではありますが、基本的には「その絵画作品が描写価値に
もとづく色彩の配色と、独自価値にもとづく色彩の配色とをどのように組み立て、
統合しているのか」という点に尽きます。


各時代の主導的役割が描写価値だったのか、独自価値だったのかは以下のとおり。


中世:独自価値。象徴としての色彩を重視する。赤や赤紫が独自価値の代表色として中心だった。
ルネサンス時代:描写価値。「独自価値」の象徴性 → リアリズムや自然主義といった「描写価値」へ。
カラーオーダシステムへの関心が高まる。
近代絵画:描写価値から独自価値へ。カラーオーダシステムの重視。対比や配色の発展。
現代絵画:独自価値。「色の見え」そのものの探求。


絵画の色彩調和論にとっては、ゲーテとシュヴルールの著作が重要です。
ゲーテは、色彩現象を生理的機構から追究し、具体的な感性の科学として色彩論を展開し、
シュヴルールは染色効果の研究から対比や配色を綿密に解明しました。
彼らの研究により、19世紀の画家たちは自由に色彩を用いる制作が間違っていないことを
確信したのです。


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