日経記事;『(社説)個人の開業増やす支援策を』に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:新規事業・事業拡大

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;『(社説)個人の開業増やす支援策を』に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 新規事業・事業拡大全般
経営コンサルタントの活動 新規事業開拓・立上支援

皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月22日付の日経新聞に、『(社説)個人の開業増やす支援策を』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『就業構造の変化のなかで非正規社員の増加などと並んで進んでいるのが、自営業の減少だ。自ら事業を営む人が次々に出てくれば経済の活性化につながるが、逆の状況になっている。

厳しい雇用情勢を考えれば、定年を迎える人や若者が生計を立てやすくするためにも、政府や自治体は開業支援に力を入れるときだ。会社勤めで培った経験や技能を第二の人生で生かしてもらえば社会のためにもなる。若者の起業が増えれば日本を活気づける。

自営業主は1980年代以降、減少を続けている。総務省の労働力調査によると80年代初めは940万~950万人だったが、今年6月時点では564万人と、この30年で4割減った。就業者数に占める自営業主の割合は2006年から1割を切っている。

こうした自営業の減少は農林漁業者や量販店に押された中小・零細商店などの廃業が増えたためだ。1次産業の後継者難や競争の激化を反映している。

しかし需要が伸びている分野は個人の起業意欲が衰えていない。医療・福祉や教育、生活関連サービスなどは、リーマン・ショック後も自営業主が増えている。

成長分野を中心に開業支援策を充実させたい。自立して働く高齢者が増えれば社会保障制度も持続的な仕組みに改めやすくなる。

政府に求めたいのは規制緩和だ。たとえば観光サービス業は個人でも起業しやすい。アジアの中間層を日本に呼び込むには、発行後3年以内は何回でも訪日できる数次ビザ(査証)の発給要件を見直す必要がある。環境・エネルギーや農業などの分野も事業をしやすくする規制改革が欠かせない。

自治体は開業する人に融資する例が多いが、金銭的な手助けだけでは不十分だ。起業して成功した人や会計士などの専門家を紹介し、経営を指南するなどの工夫が要る。こうしたソフト面と、商店街の空き店舗を貸し出すなどのハード面を組み合わせ、効果的な開業支援策を練ってほしい。』


個人の開業や、ベンチャー起業の支援をすることは、大いに賛成します。しかし、もっと重要なことは、開業した個人事業やベンチャー企業の事業継続です。

しょうしょう極論していいますと、起業は誰でもできます。記事にありますように、自冶体は個人の起業向け融資制度や補助金施策を充実させていますので、起業・開業資金の面からも起業は割と容易にできます。

私も以前は多くの起業支援を行いました。

しかし、現実は甘くありません。多くの個人事業やベンチャー・零細企業が、起業・開業後に廃業を余儀なくされるケースが多いのも厳しい現実です。

私は、毎年春に中小企業庁が発行しています、「中小企業白書」を注意深く読みます。この白書から、最近の中小企業が置かれている状況を確認でき、中小企業に対する経営支援の方向性の微調整に役立つからです。

その、中小企業白書の中に、2008年度まで中小企業事業所の開業・廃業の統計が記載されていました。

その統計によると、1980年代から2006年くらいまで、ほぼ一貫して廃業率が開業率を上回っています。つまり、廃業している中小企業数が、開業している数よりも毎年多いということです。

廃業率が開業率を上回っている理由の中で、最も多いのが、「需要が頭打ち」と「競走が激しい」の二つです。集客が出来ないことにつながります。

起業・開業後で最も大事なことは、「集客・販路開拓」というのが私の理解です。

私のベンチャー・中小企業支援の中心は、事業継続であり、これを可能にするために、「集客・販路開拓」を重視して行っています。

もう一つ重要なことは、集客のための「差別化・差異化」の実現です。現在は、インターネットを駆使すれば、事業に必要な情報はほぼ集めることができます。

ということは、競合他社・競争相手は、容易に他社の動向を知ることができますので、新規発想によって商品・サービスの提供を開始しても、競争相手もすぐに追いついてくることができます。

これを防ぐには、徹底した差別化・差異化を行う必要があります。競争相手が容易に追いついてこられない事業にすることが重要となります。

「差別化・差異化」可能事業は、「新規事業開拓」につながるケースも多くなります。ベンチャー・中小企業は、経営トップの判断で迅速に決定し行動できますので、一旦やることがきまれば、一気に新規事業立ち上げに動くことが多くなります。

公的支援は、社説にありますように、起業・開業後の事業継続にもっと力を入れる必要があります。

例えば、私は今年の4月から、「独立法人 中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー/海外販路開拓支援アドバイザー」として活動しています。

今までに複数の案件についてアドバイスし、現在、国内中小企業の米国進出の事業性の見極め支援も行っています。

これらの仕事を通じて、上記中小機構には、海外進出や海外販路開拓を大手企業で経験してきた人たちが多くいると感じています。

他の多くの公的支援機関も、各種専門家をかかえています。この専門化の人たちのスキルをより高度化しながら、ベンチャー・中小企業の事業継続支援を行う姿勢が更に重要です。

ベンチャー・中小企業が、新規事業を立ち上げる際、私はその前にしっかりとした事業計画を作るよう支援しています。

私が言う、事業計画は、精細な数字が書かれたものではなく、当該企業が新規事業立上や売上拡大のために行うべき「行動計画」に近いものになります。

また、事業計画作成時には、考えた商品・サービスの市場性があるかどうか、市場調査と分析を行います。

この市場調査は多くの場合、ネット上に存在します情報・データを使って行います。調査期間を短縮できることと、費用が安く済むためです。

これらの事業計画と市場調査は、ベンチャー・中小企業トップも自ら行えますし、行った方が効率的と考えています。

そこで、若手ビジネスマンのビジネススキルアップも兼ねて、「株式会社ビジネスITアカデミー」などと組んで、新規事業立ち上げのための事業計画作成と、ネット上のデータを活用した市場調査のセミナーを行って、当該スキルの向上や普及に少しづつ貢献しようとしています。

なお、私が行いますセミナーについては、 『研修・セミナー開催予定』 と 『研修実績一覧(2012年度)』をご覧ください。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営コンサルタントの活動」のコラム