- 長坂 有浩
- アリスカンパニー 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
なんだか相手のこころに響いていない。
いまひとつ反応が薄い。
何故だろう?
「言語の共通化」
これがキーワード。
自分が話す言葉にはそれぞれのくせがある。
特に仕事においては、その仕事特有の専門用語がある。
私が証券会社にいた頃。
話がなくなったときや、案件が取りやめになったとき、
「この話は【マル】ね。」
「あの案件は【マル】になりました。」
って言語が日常的に使われていた。
証券会社以外の業種には全く通じないこの言葉。
でも社内で使うことに慣れていて、無意識に使ってしまう。
社外の相手には当然伝わらず、
「なにそれ?」
自分の話す言葉には、結構こんなのが含まれている。
一言だけだったら、相手も聞き返せるけど、
例えば1分間に5つも相手にはわからない専門用語が入っていたら?
聞き返すこともせずに流してしまう。
つまり、あなたの話が「単なる雑音」になってしまう瞬間。
専門用語を使うと、なんだか「その道のプロ」みたいでかっこいい。
でも、相手に伝わらなかったらもったいない。
「子供に話すような言語」
で話してみましょう。
小学生が分かるぐらいの言葉で話してみる。
その後で、「これを業界用語で▲▲というんです。」と言ってみる。
相手にとっては、
内容が分かった上で業界用語まで教えてもらってなんだか得した気分。
同じ内容のことを言っても相手の受け取り方が全然違う。
だったら、内容を分かってもらったほうが絶対得。
蛇足。
専門用語を子供にも分かるような言葉で説明できないときは、
実はその専門用語を自分がよく分かっていない。
なんとなく雰囲気で使っている。
その意味を分かっている人は、すごく分かりやすく説明できる。
なぜか?
人が理解をするときは、頭の中ですごく分かりやすい言葉に直しているから。
【今日の達人ワンポイント】
基本は「子供に話す言葉」。それができると専門用語が活きてくる。