夢を問う旅、勇気をもらう旅。

今回の旅で一番行きたかったのは、辻口博啓さんのミュージアムとカフェ。

東京のお店は何度か行ったことがありましたが、出身地の七尾に、どんな思いを込めたのかなと、興味があったんです。

辻口さんは、世界的なコンクールを総なめにするなど、華やかな経歴で知られていますが、ものすごい努力の人。

その情熱あふれる人生に、とても惹かれます。

エントランスを入ると、長蛇の人。カフェ、ブティックともにかなり待ち時間が必要。お盆のせいもあって余計かな。

先にミュージアムへ。

シュークルダールと呼ばれる砂糖細工が展示されています。そして、辻口語録の書かれたパネルも。

和をもって世界を制す。

成功のためなら死ぬ気で努力することくらいなんともない。

こんな言葉を改めて見て、心に響きました。

辻口さんは、修行時代、少ないお給料から有名店を食べ歩いて研究し、

どうしてもわからない時には、ゴミ箱まで覗いて材料から味を盗んだほどの研究熱心な人。

この逸話はよく知られていますよね。

カフェは入店まで一時間弱待ちました。

お茶の時間も少し過ぎた頃だったので、ケーキがどんどん売り切れていたのが、ちょっと残念。

ここ限定の能登の素材を使ったものもありました。

ケーキを選んで案内された席は、

壁に大きなケーキのデザイン画とサインがあるんですが、

そのサインと、一番好きな言葉だという「夢」の文字のそば。

海も眺められる、素敵な店内でした。

この日はナイトクルージングに出て、お部屋付きの露天風呂でのんびり。

翌日は、七尾出身のアーティストをもうひとり。

長谷川等伯展が偶然あるというので見てきました。

辻口さんが好きな画家だというのも不思議な偶然。

色遣いに、ときおりはっとさせられる、すごいセンス。

城跡から景色を眺めて、心地いい風に吹かれて。

リフレッシュできました。

なんだかまた頑張る力ももらったし。

努力の方向性があっていれば、死ぬ気で努力すれば、必ず夢は叶う。

本気かどうか、ぶれていないか、改めて自分の心に尋ねることのできる旅になりました。