- 河野 英仁
- 河野特許事務所 弁理士
- 弁理士
対象:企業法務
- 尾上 雅典
- (行政書士)
- 河野 英仁
- (弁理士)
AllVoice v. Nuance
音声認識ソフトウェアに関する特許侵害訴訟事件を紹介する。クレームはMPF(Means Plus Function)形式で記載されており、対応する構造が明細書中に記載されているか否かが争点となった。ソフトウェア特許の場合、機械分野と異なり機能的な記載となることが多い。MPFクレームを用いない場合でも、機能的な記載の場合、MPFクレームと判断される場合があるため注意が必要である。
ソフトウェア特許の場合、「対応する構造とは何か?」という問題に直面する。地裁では、MPFクレームに対応する構造が記載されていないとして、特許無効との判決がなされた。CAFCは、ソフトウェア特許におけるMPFクレームにおいては、アルゴリズム構造(Algorithmic Structure)の記載があれば足りると判示し、地裁の判断を無効とした。
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