- 村岡 由紀子
- 襖design 代表 襖コーディネーター
- 神奈川県
- インテリアコーディネーター
ふすまについてのアレコレ。
ふすまと戸ぶすまの違いについてのお話です。
〈ふすまと戸ぶすまの見分け方と違い〉
・軽く叩くとコンコンと硬質な音がするのが戸ぶすま。(ふすまは和紙を張り重ね、ふっくらと仕上げるので硬質 な音はしません。)
・厚みは、ふすまは約20mm(6分5厘=約19.7mm)で戸ぶすまは30mm。戸ぶすまの方が厚みがあります。
・重量は、ふすまは軽く、戸ぶすまは板戸と同じようなつくりなので重い。
・大きな衝撃にふすまは破れますが、戸ぶすまは破れません。
ふすまと戸ぶすま、各々についてを簡単な説明をいたします。
●ふすま(和ぶすま)
障子の桟のように芯材を木で組んだ格子を骨として、両面に下張りの和紙を張り重ね、最後にふすま紙や織物を張ったものです。
特徴は軽量で、何度でも張替えができます。
ふすま紙の張替えや引手や椽(フチ)の交換などが容易です。
戸ぶすまとの違いは、厚さが10mmほど薄く、軽量です。
下張りがしてあるので、通常の使い方をすれば耐久性があり丈夫です。納まりがとても綺麗です。
●戸ぶすま
簡単に組んだ木製の組子の両面にベニヤ板を張り、片面にふすま紙、片面に壁紙などを張ります。
叩くとコンコンと音がします。(これは、ベニヤ板を叩く音です。)
和室と洋室の間仕切りに使うことが多く、表面の仕上げ材(和室側にふすま紙、洋室側にビニールクロス等)が異なる場合は、建具の反りが発生することがあります。
丈夫ですが重量があり、ふすまに比べると武骨な感じです。
寸法の大きな建具は、吊りぶすまにしたり、V字レールにして開閉をスムーズにする必要があります。
板に張ってあるので、大きな衝撃でふすま紙が破れることはありません。
ふすま(和ぶすま)と戸ぶすま、用途にあった選択をおすすめします。
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