転職の手帖7:戦術的に応募する - 転職活動サポート - 専門家プロファイル

市村 光之
キャリアリーブス 代表
東京都
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2016年12月04日更新

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転職の手帖7:戦術的に応募する

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求人案件に応募する際の考えかた、方針は人によりさまざまですし、その方の性格やおかれている状況、採用の確度によって、適する進めかたは異なります。候補が1社のみでしたらあまり悩まずに済みますが、複数ある場合、どのタイミングでどの案件に応募するか、悩みは尽きません。まずは人材紹介業のコンサルタント時代、私がしていたやり方から説明します。

キャンディデイト(求人企業に紹介する候補者)にお会いして、可能性のあるポジションがあれば、そのポジションの詳細を説明します。紹介できそうな企業が複数ある場合は、それぞれのポジションのメリット、デメリットなどを含め説明しますが、私はその場で応募する・しないの判断を求めません。ご本人に持ち帰っていただき、それらの企業をリサーチした上で判断するようお願いします。もちろん、その場で是非応募したいとおっしゃる方もおりますが、応募を前提にしてよいですが冷静に考えて、日を改めて返事をくださいと申し上げます。加えて、複数社のなかでプライオリティを付けて、第一候補から優先的に考えることをお勧めします。1社ずつ周到に応募書類を準備して、集中して臨むほうがよい結果を得られるからです。

持ち帰って応募案件を検討していただくと同時に、職務経歴書の修正もキャンディデイトにお願いしています。私のキャリアコンサルテーションを経て確認した、キャンディデイト自身の強みやこれからしたいことなどを踏まえての修正です。さらに、応募条件や企業が応募者に期待することを踏まえて、応募企業向けにカスタマイズもしていただきます。こうした作業を経て、自分はなぜその企業がよいと考えるのか、どの点がフィットし、他方どの点が弱いのかをじっくり分析し、納得して臨めます。言い換えると、キャンディデイトご本人の気持ちが熟し、その企業の選考に全力を尽くす覚悟が醸成され、悔いのない取り組みにできます。

なかには、考えた結果、甲乙つけがたい企業が2社あり、同時進行で応募できないかとおっしゃるキャンディデイトもいらっしゃいます。そんな方には、一次面接までは同時に進め、一次面接で先方の話を聞いた上でプライオリティをつけてもらうようにしています。つまり、二次面接以降は第一候補の企業の選考を先に進め、他社は保留していただきます。もし第一候補の選考がうまくいかなかったときは、二番手候補の企業の選考を再開するというやり方です。こうすることで、1社1社に集中し、キャンディデイトが全力を尽くせる環境を維持できると考えています。

現在、人材紹介業は過当競争で、ネットでの応募も増えました。たいていの候補者は複数の人材紹介エージェントに登録しますので、優秀な候補者は、人材紹介エージェント同士で取り合いになります。つまり、先に応募手続きを取ったエージェントが勝ちです。そのため、案件紹介の場で応募の意思決定を迫られるケースが多いです。なかには、単なるキーワードマッチングで検索した案件を一度に5社以上、同一の職務経歴書で応募させるケースもあると聞きます。

求職者の側も、そうした「下手な鉄砲数、打ちゃ当たる」方式のやりかたに疑問を感じない方もいらっしゃいます。新卒で就職に取り組む、いわゆる就活では、Webエントリーが主流です。相手先企業を十分にリサーチせず、数十社、型どおりのエントリーシートで一括応募し、声がかかってから企業研究するようなやり方が一般的と聞きます。社会人経験のない学生ですので、致し方ないと言えばそうなのですが、そのやり方を転職活動でも取っているのです。しかし、転職活動、つまり即戦力として何ができるかが求められる選考においては、そのやり方はナンセンスです。それでは、きちんと準備すれば通るかもしれない企業まで、書類でNGになりかねません。選考する側にとっても、自社のことを十分に調べた上で書いてきた職務経歴書と、各社共通で提出されたそれの違いは一目瞭然です。面接でのあなたの発言の重みというか、リアリティさも同様です。

なお、こうした人材紹介エージェントとの付き合いかたについては、筆者のホームページにある「転職エージェントとの付き合いかた」もご参照ください。

転職活動中の求職者は、不安が一杯ですし、自分が興味をもてる企業は応募して可能性を探りたいと逸る気持ちもあります。それは人情として無理のないことです。しかしその焦る気持ちを抑えて、冷静に、戦術的に取り組むことで、結果的には早く、適する企業のオファーを得られることが多いです。

応募先は自分自身が本気で取り組める企業、せいぜい2~3社に絞る。応募すると決めたら徹底的にその企業をリサーチして職務経歴書もカスタマイズする。この2点が大切です。この日までに転職先を決めたい、すでに選考が進んでいる企業があり早めに応募したい、などキャンディデイトの皆さんにはそれぞれの事情があることと思いますが、動く前に冷静に戦術を練ってください。

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