日経記事;トヨタ世界生産,初の1000万台 今年"に関する 考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;トヨタ世界生産,初の1000万台 今年"に関する 考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 各種の新規事業・事業拡大
情報・知識 ビジネス雑感

皆様、
おはようございます。
グローバル。ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月4日付の日経新聞に、『トヨタ世界生産、初の1000万台 今年、ダイハツ・日野含め』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『トヨタ自動車は3日、2012年のグループ世界生産台数(ダイハツ工業と日野自動車を含む)を前年比28%増の1005万台とする計画を発表した。

実現すれば、世界の自動車メーカーで初めて1000万台の大台を達成する。部品会社や設備メーカーなど幅広い業種で業績を下支えする効果が見込めそうだ。

生産計画のグループ内訳は、トヨタが28%増の887万台、ダイハツが25%増の100万台、日野が39%増の18万台。グループの世界販売計画は23%増の976万台で、従来計画から18万台上方修正した。

トヨタのグループ世界生産は07年の約950万台が過去最高。08年秋のリーマン・ショックの影響で世界的に需要が後退した09年には約723万台まで落ち込んだ。

12年はエコカー補助金の効果で国内販売が3割以上増える。海外は債務危機で欧州が冷え込むが、回復基調にある北米市場で販売拡大を見込む。トヨタが約6割のシェアを握る東南アジアでも攻勢をかける。

11年3月の東日本大震災後に国内外の工場を一時停止した影響が尾を引き、海外では販売に必要な車両の店頭在庫が不足気味という。在庫を補充する必要もあり、生産は販売計画を約30万台上回ることになった。

トヨタは同日、主要部品会社を愛知県豊田市に集め、12~13年の生産計画(トヨタ単独)を別途通知した。取引先に提示した12年計画は、公表値に比べ10万台多い897万台で、13年の計画は909万台。

公表値より実際の生産が上ぶれした場合にも、速やかに増産できるようにする狙いとみられる。トヨタ幹部は「欧州市場は下落リスクがあるが中国市場は比較的堅調に推移する」との見方を部品メーカーに伝えた。』

本ブログ・コラムでは、たびたび、国内自動車産業や主要国内自動車企業の動きについて述べています。

このように高い関心を持ちますのは、先ず、自動車産業の裾野の広さから来る国内経済への影響の大きさです。

自動車産業が活況を呈すれば、輸出も伸びます。素材・部品産業のへの好影響も与え、国内経済を内需・外需の両面で支えます。中小の関連・周辺企業も恩恵をこうむります。

もう一つの理由は、自動車産業が環境対応に対しての対応力を問われていることです。環境対応をきちんと行って競争力をつけないと、国内自動車企業は勝ち残れません。

全ての環境対応を1社単独で行うには、投資金額が大きすぎてリスクが高くなるため、主要な世界企業は各種の連携・提携を組んでこのリスクの低減化を図っています。

連携・提携の巧みさの優劣が企業業績に反映される可能性もあります。自動車企業の連携・提携のやり方は、私が支援しています中小企業同士の連携・提携の参考事例にもなりますし、今後の他の国内産業の事業展開の仕組みにも影響を与えるとみています。


さて、今回の記事は、トヨタが2012年のグループ世界生産台数を前年比28%増の1005万台とする計画を発表したことについて書いています。

今までどの自動車企業も年間1000万台の生産台数を達成していませんので、トヨタが計画通り実現できれば、世界初になります。

トヨタは、2007年に970万台まで行きました。これが今までの最大の生産台数です。

トヨタは、2007年度の販売台数を976万台と予想しいています。これが実現しますと、販売数量でも、2011年にGMやフォルクス・ワーゲン(VW)に負けて世界3位になった状況から1位の座を確保できます。

トヨタが積極的な計画を持つのは、主力の北米市場での堅調な動きと、中国を中心とした新興国市場の安定的な需要です。

トヨタは、当初、今年1300万台程度とみていた米国市場の新車販売は、1430万台まで拡大する見通しを持っています。「プリウス」や「カムリ」など主力車種が伸びていることが要因です。

中国でも商用車販売は落ち込んでいるが、乗用車市場は7~9%と堅調な伸びを示す見込みとのこと。

同日付の日経記事でも、トヨタ自動車が3日発表した2012年4~6月期連結決算(米国会計基準)は純利益が2903億円となり、本業のもうけを示す営業利益も3531億円を確保。公約に掲げてきた「(年間の)営業利益1兆円」を視野に入れつつあると、報じられています。

このようにトヨタは、欧州市場の不安定さや異常な円高などのマイナス要因があっても、復調傾向にあることが明確になっています。

この事業環境下でトヨタに期待したいのは、プリウスに代表されるハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車(HV、PHV)の高速普及により、環境対応車分野にて米国市場で大きな足場を確保することです。

米国市場ではHVやPHVに対する関心が高まっており、現時点では、上記しますようにプリウスが売れています。

競合他社の動きをみますと、フォードモーターは、フォード『C-MAXハイブリッド』を今年秋ごろから販売開始とのこと。燃費や価格をプリウスを意識して設定されているようです。

また、VWも、『ジェッタセダン』のハイブリッド仕様。すでに大型SUVの『トゥアレグ』にハイブリッドを用意していますが、プリウスクラスのハイブリッド最量販ゾーンに、このジェッタ ハイブリッドで今年秋ごろ参入するとのこと。

競合他社がHVやPHVを出してくるのは、市場活性化の視点からとても良いことです。トヨタは、この機会を積極的に利用して、これらの競合他社と競争しながら、プリウスを中心に、HVやPHVの市場を急拡大させていくことが重要です。

当面の環境対応車は、HVやPHVを中心に動くとみています。トヨタが米国市場で足場を固めれば、次世代環境対応車への道が開けます。

また、トヨタの動きは、日産やホンダなど他の国内自動車企業を刺激して新しい動きが出てくると予想しています。

技術革新を行って、最先端の環境対応車の開発・供給を続けていくことが、世界ナンバーワンの座をキープすると共に、世界の自動車産業をリードし続けることが可能になります。

よろしくお願いいたします。

グローバル。ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「情報・知識」のコラム

このコラムに類似したコラム