日経記事;"IT生かし書店も進化 電子書籍時代に備え"に関する考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;"IT生かし書店も進化 電子書籍時代に備え"に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドザイザー 山本 雅暁です。

7月28日付の日経新聞に、『IT生かし書店も進化 電子書籍時代に備え サイトで注文し店頭で試し読み』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。
 
『書店がIT(情報技術)でサービスを進化させている。インターネット通販や電子書店と連携し、消費者を店舗に誘導。希少本を店に取り寄せて試し読みできるなど、実際に本を手にとれる店ならではの特徴を生かす。

購買履歴の分析やメールでの販促といった手法も取り入れて低迷する需要を掘り起こし、電子書籍時代の本格的な到来に備える。

丸善書店では共通ポイントサービスを使って書籍を購入できる
 
「お取り寄せされた本を試し読みしますか」。東京都在住の30代の男性デザイナーは都内の書店に本を受け取りに行った際、店員に尋ねられ驚いた。男性が好きなジャンルはコンピューター関連の専門書。

書店にはあまり在庫がなく、ネット通販で購入後に読んでがっかりした経験もある。買うつもりで来店したが「事前に内容を確かめられるのは助かる」と話す。

市場の縮小続く

ジュンク堂書店(神戸市)は子会社の通販サイトと全国70カ所前後の店舗を連携させたサービスを6日に開始。利用者はサイトの注文時に近所の店での受け取りを選択可能で、実際に手にとって気に入らなければ購入しなくてもいい。

サイト画面ではわからない内容を確認でき、「取り寄せの対象となる希少本の注文がサービス開始前の2倍に増えた」(同社)。

出版市場は1996年の2兆6564億円をピークに減少を続け、2011年には1兆8042億円になった。書店には市場の縮小に加え、ネット通販への顧客流出や電子書籍の台頭といった逆風も吹く。悪化の一途の経営環境を生き抜く手段がライバルでもあるネットの活用だ。

丸善CHIホールディングスはNTTドコモなどと共同運営するネット書店との連携を進めている。6月には店とネットでポイントサービスや購入履歴の管理を一体化。小城武彦社長は「数百万規模の会員を集め、一人ひとりの顧客に合わせたサービスで来店者を増やしたい」と話す。

書店は実際に行かないとどんな本があるかわからない。ここに着目したのが紀伊国屋書店だ。全国の店の閉店時の在庫をシステムで管理し、消費者が自由に検索できる仕組みを提供。在庫の有無に加え、店の中で目当ての本を置いてある場所も表示し、わざわざ来店してくれた人が本を探し回らずに済むようにした。

「手に取る」利点

会社員の宮崎次郎さん(仮名)が同書店を行きつけにしているのはこのサービスがあるため。通販のように配送に時間がかからないのも利点で「在庫確認して店に行けば、すぐに本を手にとれるのはリアルな店舗ならでは」という。

三省堂書店(東京・千代田)は一部の店舗で店頭にない希少本などをその場で印刷・製本するサービスを実施している。注文から約10分で製本し顧客に手渡す。売れ筋外の書籍をデータで保管し商機を逃さない戦略だ。従来は絶版本などが中心だったが、6月から新刊本の取り扱いも始めた。

民間の調査によると本の購入手段として書店とネットの両方と答えた人は52%。ネットのみは6%弱で、消費者の多くは2つの手段を使い分けている。両者の強みを組み合わせて本の魅力を消費者にどう伝えるかが、出版市場が低迷から脱するカギになりそうだ。』

出版市場に関する動きは、本ブログ・コラムで何度か述べてきました。この市場は、1996年の2兆6564億円をピークに減少を続け、2011年には1兆8042億円になったと記事にありますように、完全に右肩下がりの状況です。

書店や印刷業など関連する企業も大きな影響を受け、廃業数も増えました。今後も、出版市場の縮小は続くとみられています。

この市場に更に影響を与えるのが、電子書籍です。スマホやタブレット型パソコン、専用端末機器、ノートパソコンなどで電子書籍を読む需要が大きくなれば、紙の出版事業は更なる縮小に進みます。

出版企業や書店などは、様々な工夫を行いながら事態の改善努力を行っています。本日の記事は、この動きの一つ。

インターネットを活用してリアル店舗と組み合わせて、書籍の販売を伸ばすやり方です。ジュンク堂書店の場合、は子会社の通販サイトと全国70カ所前後の店舗を連携させたサービスを開始、利用者はサイトの注文時に近所の店での受け取りを選択可能で、実際に手にとって気に入らなければ購入しなくてもいい、とのこと。

私は大手書店で専門書購入を試みますが、時々、欲しい書籍が店頭に置いてない場合があります。取り寄せの場合、数日以上の日数がかかることが多いため、緊急の場合はアマゾンなどのネット通販で購入することが多くなります。

その結果、当該書籍の内容が期待はずれであると、正直がっかりします。書店での購入の場合、買う前に内容の確認ができるメリットがあります。

ジュンク堂書店は、そのメリットを前面に出して、ネットで買いたい希望の本を連絡してもらい、顧客は近くの本屋でその本を試し読みできます。

このやり方は、専門書や希少本などに対しては特に有効です。

三省堂の場合は、売れ筋外の書籍を電子データで持っておき、顧客から購入希望が出されたら、約10分でで製本し顧客に手渡すサービスを開始しました。絶版本だけでなく、新刊本も対象にするとのこと。

世の中には売れ筋外の書籍が多くありますが、その書籍を書店の店頭で見つけることはほぼ不可能です。

上記のようなやり方で、リアル店舗を持つ強みを生かして、内容を事前に確認して、欲しい本を確実に購入できる仕組みは、一定の需要創造の効果が期待できます。

電子書籍が普及しても紙の書籍を好む顧客は存在し続けます。また、ネット通販のみで書籍購入する層は、6%と少数派で、私もネット通販のみでの購入は、書店に行っている時間がない時や、最寄りの書店からの取り寄せまで待てない場合のみです。

理由は、ネット通販では事前に試し読みが出来ないからです。

現在、ネット革命が流通分野で起こっています。家電の場合、顧客は店頭で商品の機能や性能を確認して、購入は一番安いネット通販で行うようになっています。

書籍の場合も、ネットを上手く使って事業を行うことが重要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドザイザー GBM&A 山本 雅暁

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