- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
わたしは最近特にリフォーム工事が好きになった。たいていの人は30~40代で家を建てる。そこで子供を育て、人生の最も活発な時期を過ごす。やがて子供達は自立し、家を出て、残るのはまた夫婦二人である。最近は結婚の時期が遅くなっているので、年齢にして60歳前後であろうか。住宅の年齢は25歳程度であろう。
仕上げは古びて、だいぶガタが来ているころだ。でもその家には、それまで過ごした記憶やらの足跡が確実に残っている。人生とは、そんな記憶と共に過ごしていくものではないだろうか。なくしてはならない大切なアルバム、古い家も同じようなものだと思う。