- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
一生懸命に仕事をしているのに、どん詰まりにはまることがある。
特に、手に職のある人は落ちる可能性が高い。
自分の仕事がわかりすきるからだ。
「会社員」という職業の人は、誰かの指示を遂行するのが仕事なので、「自分の仕事は何か」という定義がないので、ここに悩む(悩まない人もいる)
僕のようなコピーライターや設計士、デザイナー、職人などは、自分の仕事とは何かを明確に持っている。ところが、ここが危険なのだ。
その仕事自体が、必要でなくなる場面がある。
社会人になりたての頃、印刷会社に「製版」という部門があった。当時は手作業で印刷の版(フィルム)を作成していたので、グラデーションの処理など職人技は高い評価を受ける花形部署だった。
しかし、マッキントッシュが発売され、フィルム工程が機械化されると、職人の手作業よりも精度の高い印刷フィルムが短時間で出力でできるようになった。結果、職人に変わり、コンピューターに詳しい人材がリーダーに抜擢され、職人技にこだわった人は、配置換えになり、印刷物の包装をすることになった。
職人を抱えた小さな製版会社は一生懸命に仕事をして廃業した。
自分の仕事は何にあるかを定義することは、仕事に誇りをもたらす。
一方で、自分の仕事は、定義したものではないことを定義することで視野を広げる。
自分は職人であるが、職人ではない。
これこそが、仕事が発展していく発想だ。
印刷業界に革命を起こしたネット印刷通販のプリントパックは、昔、職人を集めた製版会社だった(当時、僕がいた会社はそこそこの大手で、そこに製版の発注をしていた)
自らの仕事を定義し、否定しながら再定義した好例だと思う。
あなたは何であり、何でないのか。
言い方を変えれば、お客さんに、社会に「普遍的に必要な何か」を提供していこうとしているのか?となる。
ノンリニア思考を身に付けよう。
あなたはあなたでいてもいいし、あなたでなくなることで、人生が広がることもある。
(気分のいい祝日の投稿ではないな・・・・)
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