九州熊本地方では、先日来集中豪雨に見舞われ死者も出ています。九州にお住いの方、知人・親戚のおられる方にお見舞い申し上げます。
梅雨のイメージはしとしとじめじめといつ止むともなく、降り続くものと思っていましたが、最近の雨の降り方はそんなイメージを払拭する激しいものです。去年の秋奈良・和歌山を襲った豪雨の様に一箇所に集中して激しい雨が降り続きます。
通常の雨は西から東に向かって偏西風と共に移動しますが、最近の豪雨は一箇所に留まって次から次へと、雨雲が繰り返し襲う様な状態になっています。
南洋のスコールとも違う新しい雨の降り方とも思えます。今年の様に上空に寒気が留まっていて南から暖かい湿った空気が、何故か一箇所に集中してぶつかり積乱雲が発生する様な状態です。
河川付近の住宅は、増水に注意が必要です。谷間の河川は土石流にも警戒が必要です。また、地盤の弱い斜面地では地すべりにも警戒が必要です。
津波同様、建物は水の力に無力です。危険だと感じたら、家を守る事は諦めて命を守る事に専念してください。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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