- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
この住宅は南側に生活道路を持ち、その向こう側の敷地は一段固い住宅地となっているので南側に開く設計をすると見下ろされるようになってしまうという条件であった。その代わりに北側には見渡す限りに広がる善福寺川の緑地帯を持ち、非常に開放感のある魅力的な景色を持っている。そこで、南に対しては最低限の通風窓のみを配置し閉じる設計とし、逆に北側に対して大きな木製建具によって大きく開く設計としたのである。通常の南側に開く設計が当たり前と思っているところからすると、まさに敷地条件に適した設計といえるであろう。