先週の日曜日、梅雨晴れの暑い日でしたが、奈良県で二年前に建築した、長期優良住宅の住み心地見学会を行いました。
この見学会は不定期に予約頂いた方を対象に行っております。
今回は、東大阪市で新築住宅をご検討の方がお見えになりました。見学会場は二年前に竣工した住宅で、二年間の住み心地を生の声として聞いて頂けました。
住宅の構造は在来木造住宅で、吹き抜けに設けたシーリングファンと床下から小屋裏まで通じているダクトファンで室内全体の空気を循環させることにより、家の中何処にいても均質な温度湿度を保っています。次世代省エネ基準をクリアしていますので、真夏でもクーラーは家全体で1~2台で賄っているそうです。
基礎断熱の為基礎のコンクリートに溜め込んだ地熱を利用して室温を安定化させています。地熱は年間16℃と一定しています。冬には暖かく夏には涼しい温度です。ただ土は比熱が小さくそのままでは利用できません。ですので一旦地熱をコンクリートに溜め込んでそれを利用します。
殆ど機械に頼らないパッシブソーラーの発想ですので、自然と調和しながらの地味な空調ですが、真冬でも足元が寒くなく、夏でもクーラーに出来るだけ頼らない住宅を目指しています。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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