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日経記事;"セブンイレブン、1万店で割安電力 節電に対応"考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月11日付の日経新聞に、『セブンイレブン、1万店で割安電力 節電に対応』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『セブン―イレブン・ジャパンは2013年2月期に割安な電力契約の店を1割以上増やし、全店の約8割にあたる1万店強に広げる。コンビニエンスストアが通常契約する家庭用の低圧電力より安い料金体系の高圧電力の契約に順次変更する。

太陽光パネルや発光ダイオード(LED)照明の導入も進める。東京電力の値上げや店舗の増加に伴う今期の光熱費の増加を当初見込みの4分の1の10億円程度に抑える。

導入する「高圧受電」ではセブンイレブン本部が三井物産を通じ、各地の電力会社から電力を調達する。店ごとに契約する家庭用と同じ50キロワット未満の低圧電力に比べ、導入した店舗の光熱費は約5%下がるという。

高圧を低圧に切り替えるには店ごとに変電設備が必要になる。これまで導入している約9千店に加え、今期中に導入可能なすべての店に配備する。

オール電化のコンビニ店舗は国内産業の中でも電力使用量が大きい。大手チェーンで高圧電力の契約を全面導入するのは初めて。ほかの流通企業にも同様の取り組みが広がる可能性がある。

セブンイレブンは省エネ設備も増やす。今夏には1万4千強の全店で使用電力を監視するセンサーを導入。空調や冷蔵ケースなど各設備の電力使用状況が店ごとに分かるようになり、こまめな温度設定などの節電が徹底できるという。来年にかけて、店内や看板の照明も使用電力が少ないLEDに順次替える。

さらに太陽光発電システムの導入も加速。京セラ製の太陽光パネルの設置を今期末までに現在の5倍の約7千店まで増やす。自家発電した電力は店内の照明などに使い、売電はしない方針だ。

セブンイレブンの年間光熱費は300億円強。8割を本部、2割をフランチャイズ店が負担している。今期は出店を加速し、店舗数を前期末より5%多い1万4755店にする計画。一連の節電対策がなければ、今期の光熱費は40億円程度膨らむ見通しだった。

今夏の電力需給が厳しい関西や九州、北海道では店舗の使用電力を暑さのピーク時でも昨夏比2割の節電を目指す。』


高圧受電は、電力会社から高い電圧のまま供給を受ける契約によって電気料金を節減する方法です。セブンイレブンは、三井物産を通じて高圧受電することにより、光熱費の節減効果を5%程度と見込んでいるとのこと。

セブンイレブンの場合、年間光熱費は300億円強とのことであり、節電対策をしなければ光熱費は40億円ほど増える見通しでした。何もしなければ、13%強の光熱費増加になりかなりのコスト上昇要因になります。

私が中小企業(特に製造業やITベンダー)支援する時に、成長分野として、環境、エネルギー、医療、ITを上げて、新規事業を行う場合、必ずこれらの分野に絡む事業とするようにアドバイスしています。

差別化・差異化できる技術があれば、需要があり成長が見込めるこれら4分野で中小企業は新規事業機会を得ることが可能です。

国内市場で通用する技術や商品・サービスは、世界市場でも勝ち組になれる可能性が高くなります。4分野は世界共通のニーズであるためです。

中小企業が事業する場合、常に世界市場を意識してそこで通用する技術や商品・サービスにする必要があります。国内の要求水準が高いため、国内で切磋琢磨したものは必ず世界で通用します。

現時点で一番注目していますのが、節電です。節電は、環境とエネルギーの両方に関係しており、高い節電効果は、エネルギーコストの削減とCO2排出量削減に貢献するからです。

もし、中小企業が提供する技術や商品で、上記セブンイレブンのように、消費電力の削減で光熱費の圧縮が可能になれば大きな需要が期待できます。

特に、大きな設備投資なしに、現行比20%以上の光熱費削減が可能になれば、通常2年~3年くらいで設備投資を回収できます。

中小企業は、このことを可能にすればBtoBタイプの事業で着実に収益を上げることができます。

例えば、「一般財団法人省エネルギーセンター」は、毎年、「省エネ大賞」企業を募集し、合格企業を発表しています。

平成23年度の「省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)」の受賞内容をみますと、受賞企業の大半が東芝、シャープ、日立、パナソニックなどの大手です。

その中で、■省エネルギーセンター会長賞の企業として、「熊本電気工業株式会社」の 照明器具 照射範囲調整機能型高反射照明器具 「シャインブライト」SBH-401K他全3型式 が入っています。

Webサイト上の情報では、当該製品は工場・倉庫・体育館等の照明として多数使用されているHID照明器具(水銀灯等)の反射笠の置換用製品とのこと。

反射笠内面にアルミ蒸着、鏡面仕上げにより反射率93%以上を実現し、12角形の多面体構造に特殊な膨らみを持たせたことで乱反射をおこさせ、同一定格のランプで1.5倍~2倍の明るさを得られる。省エネ効果としては非常に高く、投資回収年数が短期間で回収できるとしています。

熊本電機工業のやり方は、他の中小企業の参考事例になります。ポイントの一つが、「投資回収年数が短期間で回収できる」です。

工場、セブンイレブンやスーパーマーケットのような大型店舗、冷凍物流倉庫、データセンターなど、大量の電力を消費する施設であり、ここに節電提案することは国内全体の消費電力削減の観点からも大きな意味があります。

また、以前本ブログ・コラムで紹介しました、 E・T・E株式会社 のWebサイトをみますと、「既存の空調機に外付けするユニットで、冷媒の流れに直接働きかけコンプレッサーの負荷を軽減できるMiラクルコイル」の設置で、2011年5月~11月までの実証試験でチルド倉庫の全体消費電力20%削減に成功し、関東運輸(株) 県央物流センター契約締結(2012年6月)とのこと。

熊本電気工業もE・T・Eも独自技術(特許取得済み)で、既存設備の大きな変更なしに節電を実現しています。

このように、独自技術を持つ中小企業が省エネで活躍できる場はたくさんあります。技術を磨きアンテナを最大限に発揮して、新規需要獲得を目指す積極的な姿勢が重要です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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