【着工】　さあ、工事が始まります！ クライアント物語　～安心…

　　家を建てるために！これだけは！（第６６話）
　　　　　　　　　
　　≪ステップ10≫【着工】　 さあ、工事が始まります！
　　　　　　　　　　　　クライアント物語編　

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◇　【着工】　さあ、工事が始まります！　─────────────────────────────────────

前回、解説偏で説明した以外に、着工すると、基礎工事に取り掛かる前に、事前工事として

地盤改良が必要なケースもあります。

地盤改良工事と言っても、３、４０万円で済むものもあれば、１００万円を越す大掛かりな

補強工事もあります。

一般的には、構造計算をする上で、地盤強度を測定して、地耐力に合った基礎を設計します

が、軟弱地盤や、水位がある地層の場合は、杭補強や地盤自体を改良する事が必要となり

ます。

いずれにせよ、出来れば掛けたくない工事費用ですが、必要工事となりますので、予算には

入れざる終えません。

今回のクライアント物語では、しっかりとした地盤だったにもかかわらず、杭工事をしたケー

スを　お話しします。

　→解説編 　

──クライアント物語────────────────Story-035────────

◇　～安心が笑顔を呼ぶ瞬間～
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確認申請も申請済書を受領し、プレカット図も整い、事務所内での打合せも終盤に来てい

た。

着工にあたり、基礎仕様などの最終説明を行っている・・・・

森川：「今回のＵさんの土地の地盤の強さですが、構造計算上使用した地耐力３０ＫＮ（３Ｔ

　　　　　ＯＮ）となります。地盤補強の必要性はなく、ベタ基礎工法になります。」

Ｕ氏：「あの・・・、杭を打ちたいのですが、松杭を・・・、杭工事が計算上必要のない事は、
　　　　解っているのですが、松杭は、よく効くと思いますので・・」

Ｕ氏は、大手ゼネコンの所長さんを務めているので、よくこの松杭を使用しているとの事

だった。

技術士の資格もお持ちの土木技術者なので、森川からあらためて杭工事の説明はしな

かった。

森川：「そうですか、松杭で心配なのが水ですが、地盤調査結果からは見受けられない

　　　　ですし、安全をより高め、普段使用されている信頼性の高い杭ですもんね、いい

　　　　んじゃないですか？」

Ｕ氏：「あの工事時期なのですが、いつ頃入れば良いですか？」

森川：「地縄をしてからになりますので、７月初旬ですかね。雨天を避けながらの打ち込

　　　　　みをしなければいけないと思いますので、基礎工事を行う鳶の頭の方には、こち

　　　　　らから説明しておきます。」

その後、松杭も打ち込まれ基礎のスラブ部分が打ち込まれた頃に、現場打合せを行っ

ていた・・・

森川：「杭も無事打ち込まれましたが、基礎スラブで覆われ、

　　　　　Ｕさんの”やりたかった安心”は、見えなくなってしまいましたね。」

Ｕ氏：「そうですね・・、私の仕事はいつも見えないところを造っていますので、

　　　　あまり考えていませんでしたが、隠れてしまっても、杭は”安心”ですよね！」

笑顔の二人の会話の中で、いつも見える所を造る僕の建築の仕事と相反し、

隠れてしまう土の中に造る土木の仕事をされているＵさん。

”見えないところに安全を造る”Ｕさんを尊敬しています。今回も勉強させて頂きました。

　住宅リフォーム・マンションリフォーム の相談も受け付けています。

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　次回予告：
　　■ 連載　【家を建てるために！これだけは！】（第67話）
　　　　　　　≪ステップ11≫
　　　　　　【上棟】　上棟式で感動する骨組み！　解説編　

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