日経記事;"電子書籍,品ぞろえ課題 端末・新サービス相次ぐ"考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;"電子書籍,品ぞろえ課題 端末・新サービス相次ぐ"考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月5日付の日経新聞に、『電子書籍、品ぞろえ課題 端末・新サービス相次ぐ 海賊版への対策急務 』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『電子書籍市場が活気づいている。4日に都内で始まった見本市では、楽天や凸版印刷が新端末を一般公開。「電子書店」などを通じて、収益源に育てようとする出版社や書店も目立ち始めた。

ただ本格的な普及へ向けてはコンテンツの充実や海賊版対策などの課題が残る。消費者の視点に立った市場づくりが求められている。

電子と同時刊行

「今後は可能な限り、全タイトルを紙と電子で同時刊行する」(講談社の野間省伸社長)、「出版社や書店と協力して市場を活性化したい」(楽天の三木谷浩史社長)。見本市「国際電子出版EXPO」で行われたパネルディスカッションでは、市場拡大への意欲と期待が膨らんだ。

楽天は19日に発売する端末「コボ」を展示、凸版印刷も今秋に発売する独自端末を公開した。ソニーの「リーダー」を含めて、各端末は6インチ前後のモノクロ画面を採用。価格は7千~1万円程度で、タブレット(多機能携帯端末)よりも安いのが特徴だ。本命とされる米アマゾン・ドット・コムが「キンドル」で参入すれば、利用者増加へ弾みがつきそうだ。

印刷大手の共同印刷は電子書籍と動画を同一画面で表示できるタブレット向けソフトを開発。大日本印刷グループは「紙と電子の書籍のセット販売を検討する」(同グループの書店、丸善CHIホールディングス)など、顧客獲得へ向けたサービスも充実しつつある。

調査会社インプレスR&Dによると、2011年度の国内電子書籍市場は629億円。専用端末やスマホ(高機能携帯電話)の普及を追い風に、16年度には3倍超の2000億円に拡大すると予測している。

ただ課題もある。独自端末を通じたサービスを展開する楽天やソニーのサービスを利用するには、原則として端末を購入する必要がある。だが現状では国内で流通するコンテンツ数は限られており、「消費者が読みたい書籍を読めるとは限らない」(大手出版社)。

アマゾンは英語で120万を超える電子書籍を扱っているが、日本国内の電子書籍コンテンツは25万程度だ。電子書籍が紙の書籍の販売に打撃を与えかねないとの懸念から、出版社には後ろ向きな勢力も残っている。

07年に米国でアマゾンがキンドルのサービスを始めた際は、一般的な新刊の価格を9.99ドルに設定、25ドル程度の紙の新刊が不振に陥った。4月に官民出資の出版デジタル機構(東京・千代田)が設立され、5年後までに100万書籍の電子化を計画しているが、年約8万の新刊本が発売されており、対応が急務だ。

複数規格が乱立

電子書籍の規格が多数あることも消費者が利用をためらう要因となる。「規格と端末が乱立している。購入した電子書籍が将来まで確実に自分の所有物で有り続けることが保証されていない」とヤフーで電子書籍事業を手掛ける村上臣執行役員は話す。

データが消えたり、端末を別機種に買い替えたりした際、再び無料で入手できるかどうかは、事業者によってばらつきがある。

海賊版対策も不可欠だ。音楽や映像の違法ダウンロードに罰則を科す改正著作権法が10月に施行されるが、電子書籍は罰則の対象外。

現在も人気コミック数十巻分をダウンロードできる海外の違法サイトが存在するなど、ほぼ野放し状態だ。「有料サービスを受ける消費者が損をしない環境づくりが必要」(関係者)との見方は多い。』

7月4日から始まった電子書籍見本市の影響もあり、国内では電子書籍に対する関心が高まっています。

私もこの見本市に出席して、最新状況を確認します。米国では、アマゾンがキンドルで電子書籍を事業化し、昨年は全米2位の既存書店を経営破綻に追い込むきっかけを作ったと言われています。

国内では、今まではアマゾンを黒船扱いして、書店業界は守りの立場が強い視点から電子書籍を見つめたり、論じていました。

しかし、今年、アマゾンが国内で電子書籍事業を開始すると宣言してから、国内出版会社の対応が変わってきました。

このまま何もしないと、既存出版業界は米国と同じようにじり貧状態になると危惧したためです。
現在の国内出版業界や印刷業界の市場規模は、毎年、縮小しています。電子書籍が入ってくる前から、出版数量が減っているためです。

電子書籍については、たびたび本ブログ・コラムで取り上げてきました。アマゾンを黒船扱いしても、事態は変化しないので、自ら考え・行動することが重要だと述べてきました。

顧客が電子書籍に利便性を感じれば、市場基盤は大きく変化して、最悪の場合は既存市場が消滅します。かっての銀塩式フィルムやCD(コンパクトディスク)などが具体例になります。

電子書籍の利便性は、多くの本を持っていなくても、電子端末で何時でも何処でも読めることと、物理的に本棚を持つ必要が無いことです。

私も電子書籍の利便性を実感しています。仕事柄多くの専門書籍や雑誌を読んでいますが、今まで増え続ける本や雑誌の扱いが大きな悩みでした。しかも、あとで情報検索しようとすると、なかなか必要な情報に簡単にたどり着けないことも問題でした。

昨年来、紙の書籍しかないものは、スキャナーで電子化(PDFファイル)してテキスト情報として保管し、簡単に検索できるようになりました。

現在、データセンターにこれらの電子書籍を保管しており、ネットがつながった環境で何時でも必要な情報をパソコン上に展開でき、仕事の効率が格段に上がり、利便性を体感しています。

新規出版される電子書籍で必要なものは、購入しています。

世の中の紙の書籍が無くなることはありません。しかし、私のように利便性を感じる人たちは電子書籍を使う機会が増えていきます。

電子書籍市場に参入するなら、今年か来年くらいに対応を決めて実行することが必要です。現在多くの企業が参入しつつあり、市場が拡大する見込みですので、後から参入する企業は、決定的な差別化・差異化ができるものがなければ、事業の成功は難しくなります。

電子書籍市場拡大には、乱立している規格と端末の共通化などの課題解決が必要ですが、順次解決されていくとみています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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