- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:夫婦問題
- 佐藤 千恵
- (離婚アドバイザー)
- 阿妻 靖史
- (パーソナルコーチ)
親が離婚すると子も離婚する!?ー不幸の世代間連鎖の本質3
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恋愛セラピストのあづまです。
「親が離婚すると子も離婚する!?ー不幸の世代間連鎖の本質2」の続きです。
この法則から私たちが学ぶべき事は、こういうことです。
「離婚すると子どもがかわいそう」という表面的なこと、現実的なことだけを考えるのではなくて、「愛情飢餓になりやすい行動習慣である、承認を与えない・ 求めない・受け取らない・嫌な言葉でも拒否しない・自分を認めない、という習慣(ストローク経済の法則)を親子間で伝承してしまうことこそ、かわいそう」 と考える、ということです。
この法則を逆にすると、こうなります。
1.人に承認を与えられるときには、ケチらず与えます。
2.承認がほしいときには、率直に求めます。
3.人が認めてくれたら、それを素直に受け取ります。
4.他人からの否定や批判が不当であるときには、受けとりません。
5.自分で自分をほめたり、認めたりします。
つまり、
他人に笑顔を向け、人の話を聞き、積極的にほめる、という、他人への承認をケチらずに与え、
自分が認めてほしいときには「ちょっと自慢させて〜」「ほめてほしくて言うんだけどさ...」「話を聞いてほしいんだけど...」など、率直(そっちょく)に相手に求めることができて、
他人が笑顔を向けてくれたり、話を聞いてくれたり、ほめてくれたことは、「自分はそれに値しない...」などと考えず、素直(すなお)に受け取って温かい気持ちを味わい、
生まれ、容姿、人格、性格、感情を否定されたり、あまりにキツイ言い方をされたなど、不当な批判を受けたときには、それを受け入れないという選択が心の中で出来て(もしくは実際に「その言葉は受け取れません」と表現できて)、
誰も認めてくれる人がいないときでも、自分で自分をほめたり、認めたりできる。
そのような行動習慣でいるように、心がける、ということです。
こうした行動習慣を持っていなければ、持つように努力することが大事です。
親子間で不幸が連鎖するように見えるのは、主に、愛情飢餓によるネガティブな感情が伝承することと(これはこの記事の主眼とは違うので詳しくは書きません)、愛情飢餓に陥りやすい行動習慣が伝承することであると、あづまは考えています。
前者は、過去の感情をはき出して整理することが効果的な解決方法です。
後者は、この記事の主眼ですが、愛情飢餓に陥りやすい行動習慣を、自分が満たされやすく、他人との関係もうまくいきやすい、うまくいく行動習慣に置き換えていくことが、効果的な解決方法です。
くれぐれも、離婚したとかしないとか、そういった表面的なことだけで考えないようにしてください。本質をきちんと捉えれば、不幸の世代間連鎖は断ち切ることが出来るのですから。
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