お盆前に考えるご供養のこと「ご供養は誰のため？」

ご供養は誰のためでしょうか？

ご供養は大切な方を想う気持ち

そう　あなたの先祖を思う気持ちです

その気持は感謝の心を育ててくれます

ここに今こうしている自分の命は

自分だけのものではありませんよね



先日　20代の4人に1人が　

自死願望を一度は持ったことがあるという

衝撃的なニュースが報道されましたが

自分の命は自分のだけのものだと思うから

自死を考えられる


私事ですが・・・

私の祖母は東京大空襲の時に

自分の命を犠牲にしてでも　

子供である母を逃がそうとしたそうです　

そうやって母を守ってくれた祖母がいたから

私はこの世に生まれることが出来たのです

祖母が母の命を守らなければ　

今ここにこうして私はいませんでした

そのことを母から聞いて以来　

私は　常に自分に言い聞かせて生きてきました


自分の命は自分だけのものではないと

今までの人生の中で　辛いことも沢山ありましたよ

でも　どんなに辛いときも　

私は死を選択肢に入れることはありませんでした

この命があるのは　私だけの力ではなく　

母や母を生み育ててくれた祖母のお陰

もっと言えばその祖母を生み育ててくれた曾祖母のお陰…

命のバトンを受け取った私は

壮大な時をかけたリレーの選手の一人


そう思うことが出来ると　命の尊さを実感できませんか？

自分の命がどこから来たか

どうやって守られてきたか

そのことにを実感できたら自然と感謝の心が育まれます

感謝の心を持っている人は幸せになれるし

隣の人に優しくなれます

私の実家では頂きものをすると

まずは仏壇にお供えしました

おやつが欲しくなると　仏壇の前で手を合わせ

「いただきます」「お祖母ちゃん　ちょうだいね」と言って

おやつを仏様から頂いて　食べていました

おやつを　ご先祖様から頂くという

子供にとっては　とてもわかりやすい形で

ご先祖様への感謝の気持が　自然に育まれました



このお陰で　仏様に手を合わせるのが

日課になっていましたから

大人になってからも自然にお仏壇に手を合わせてしまいます

この事が　大人になって　心の拠り所になりました

困ったことや　悩むことがあると

「お祖母ちゃん・・・」と祖母と話し始める

２８年間　ずっと　そうして来ました


気がつけば・・・

ご先祖様に見守られているという想いが自分を強くし

間違ったことをしてはいけないという心の支えになった



だから　私にとって　ご供養とは

大切な方を想う気持ち

と同時に　自分のためでもある

と思っています



あなたにとって　ご先祖様は　どんな存在ですか？